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日系2社、16年上期国際線旅客は4.2%増、利用率は微減

  • 2016年11月6日

 全日空(NH)と日本航空(JL)の2016年度上期(4月~9月)の運航実績で、2社の国際線旅客数の合計は前年比4.2%増の869万3395人となった。座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)が6.4%増だったのに対し、旅客輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)は5.8%増とASKの伸びを下回った結果、利用率は0.4ポイント減の77.7%となった。

 企業別では、NHの旅客数は10.3%増の447万9981人。ASKは11.9%増だったところ、RPKは11.6%増とわずかに届かず、利用率は0.2ポイント減の75.7%となった。一方、JLの旅客数は1.6%減の421万3414人で、ASKは0.8%増、RPKは0.1%増となった結果、利用率は0.5ポイント減の80.0%となった。

 各社の方面別旅客数を見ると、NHは「アジア・オセアニア」が12.2%増の307万2321人、「北米・ホノルル」が9.9%増の102万5231人でそれぞれ前年を上回ったが、「欧州」は2.7%減の38万2429人だった。利用率が最も高かったのは「北米・ホノルル」で、2.8ポイント増の79.1%となり、唯一前年を上回った。「欧州」は1.4ポイント減の75.2%、「アジア・オセアニア」は2.1ポイント減の73.0%だった。

 JLは「米大陸」が8.9%増の60万7607人、「中国」が3.1%増の71万6687人でそれぞれ増加し、他の方面は減少。最も減少したのはASKを12.0%減と減らした「韓国」で、9.1%減の29万5632人に。利用率が最も高かったのは「ハワイ・グアム」で0.2ポイント減の84.9%、次いで「米大陸」が0.2ポイント減の80.6%、「韓国」が2.0ポイント増の79.6%となった。前年を上回ったのは「韓国」と「欧州」で、「欧州」は1.5ポイント増の78.7%だった。

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