オーストラリア シドニー、「新型コロナウイルス」に関する最新情報
シドニーにおける新型コロナウイルス（COVID-19）に起因する、旅行者が知っておくべき行動制限、観光施設、飲食店、商店のオープンなどの最新情報をお知らせいたします。
★ シドニー近郊において感染経路不明の市中感染が判明
2020年12月16日、シドニー市内より北方向に約1時間のノーザンビーチ市のアバロン・ビーチにて、2名の感染経路不明の新規感染者が見つかりました。現時点では感染経路は不明ですが、ウイルスの遺伝子検査により、海外由来のウイルスということが判明しております。
ノーザンビーチ市、近隣のシドニー市等において大規模な検査が実施され、12月20日現在の感染者数は68名までに拡大しています。ノーザンビーチ市では、12月19日から12月23日の深夜まで、飲食店、ジム、宗教施設が閉鎖、不可欠な買い物、運動、医療を除き自宅待機が要請されております。
ニューサウスウェールズ州政府は、今回のノーザンビーチ市におけるクラスターの発生を受け、12月20日深夜から、シドニー大都市圏（ブルーマウンテン地区含む）、セントラルコースト、ウロンゴン各地域において、下記の制限を実施いたしました。この制限は2021年2月03日まで実施される予定です。
〔現在実施中の制限の内容〕
* 家庭への訪問者を10名までに制限
* 飲食店では4平米ルールの再適用、最大300名までの人数制限
* 屋内宗教儀式は最大300名まで
シドニー市内ではマスクを着用する人がほとんど見られなくなっておりましたが、現在ではマスクを着用する人が増え、市内では概ね30％ぐらいの人がマスクを着用しております。
ニューサウスウェールズ州は、屋内でのマスク着用を「強く推奨する」としましたが強制ではないことから、屋内におけるマスクの着用を強制すべきという意見も、以前より多くみられるようになってきました。
クイーンズランド州等他の州では、ニューサウスウェールズ州からの旅行者の入州制限を再開しております。入州の制限はそれぞれ州によって異なり、シドニー大都市圏からの入州に強制検疫を課す州、ニューサウスウェールズ州全体の入州を拒否する州等があります。
例年と比べて少ないとはいえ、クリスマス前の人が移動する時期にあたり、空港では混乱が広がっております。
■ 26日間市中感染者0の記録が途絶える
シドニーを含むニューサウスウェールズ州では、26日間市中感染者0の記録が続いておりましたが、12月03日に1件市中感染者が報告されました。今回報告された感染者は、海外からの帰国者が14日間の強制隔離で滞在するホテルにハウスキーパーとして勤めており、そのホテルに滞在している海外帰国者から感染したものとみられています。
感染者はシドニー南西部の自宅とダーリンハーバーにある勤務先ホテルへは、電車、ライトレールを乗継いで通勤しており、その乗車していた路線、経路、時間が直ちに公表され、乗り合わせた可能性のある人はテストを受けるように呼びかけがされました。
■ ニュー・サウス・ウェールズ州の新型コロナ感染状況
12月16日、シドニー近郊のノーザンビーチ地区で2名の感染経路不明の新規市中感染者が見つかり、同エリアを中心に大規模な検査を実施、12月20日現在の感染者数は68名までに拡大しています。
12月20日現在
* 総感染者数 --- 4,748名
* 市中新規感染者数（24時間） --- 30名
* 帰国者新規感染者数（24時間） --- 6名
* 現感染者数 --- 72名
* 死者数 --- 53名
■ 観光・旅行関連の行動制限
ニューサウスウェールズ州政府は、今回のノーザンビーチ市におけるクラスターの発生を受け、12月20日深夜からシドニー大都市圏（ブルーマウンテン地区含む）、セントラルコースト、ウロンゴン各地域において、下記の制限を実施しました。この制限は2021年2月03日まで実施される予定です。
・家庭への訪問者を10名までに制限
・飲食店では4平米ルールの再適用、最大300名までの人数制限
・屋内宗教儀式は最大300名まで
◎ 旅行の制限
* 全ての州からの入州を許可。オンライン登録不要。
* 10月16日よりニュージーランドからの旅行者を検疫無しで入州許可
* 他州側でシドニー大都市圏、またはニューサウスウェールズ州全体からの旅行の制限を再開
◎ 観光施設
* 最大入場者数の上限を設定した上で、博物館、美術館、動物園、水族館、
その他観光施設は営業を再開。（一部時間短縮、休業日を増やす等で調整あり）
* ほぼ全てのツアーは催行休止。（再開日未定）
◎ ホテル
* ほぼ全てのホテルが営業している。
* ホテル内レストラン、バーに関しては「レストラン」の項目を参照。
◎ レストラン
* 屋内4平米あたり1名、最大300名まで（シドニー大都市圏以外は2平米あたり1名、人数制限なし）
* 電子エントリー記録（QRコード等）を使用し、利用者の名前、連絡先、利用日時の記録
◎ ヘイト事案
シドニー市内および近郊における、新型コロナウィルスに関するヘイト事案に関する情報は、以下の通りです。
* ニューサウスウェールズ州内ではなし
■ 交通機関
シドニーの交通に関する、新型コロナウィルスよる影響は以下の通りです。
◎ 空港
* 国際線ターミナルは、1日5～10便しか発着がないことから閑散としている。
ほぼ100％の人がマスクを着用している。
* 国内線ターミナルは、州間移動規制が継続されているため、便数が平常時より大幅に少なく、
国際線ターミナルほどではないが閑散としている。
およそ50％の人がマスクを着用。
* シドニー空港の国際線到着は、検疫・隔離体制を厳格に実施するため、1日あたり450人、
到着1便あたり50人に制限されている。
◎ 市内交通
* 車内の最大人数制限を引き続き実施。運行本数はほぼ平常時に戻る。
* 12月になり、乗客は以前と比較して大幅に増えている。
■ 生活関連
シドニー市内の生活関連に対する新型コロナウイルスの影響、市内の様子は以下の通りです。
◎ 市中の様子
* シドニー市内は在宅勤務を継続している人が多いため閑散とした状態が続いていたが、
10月に入ってからは平日の企業勤務者、週末の買い物客がそれまでより人出は多くなってきている。
特に11月30日の週より、シドニー市内への通勤者が増え始めている。
* 一時期増えたマスク着用者は、市中感染者0が長く続いたこともあり、市中でマスクを
している人は極わずか1％以下となっている。
バス、電車内では多少着用者の割合は増えるが、それでも10％以下となっている。
（12月21日現在、ノーザンビーチ市で発生したクラスターにより30％程度までマスク着用率が増加）
* 郊外のショッピングモールは、ほぼ平常時に戻っている。
* 1.5mのソーシャルディスタンスはあまり触れられなくなり、各規制の上でもソーシャルディスタンスの確保は外れた。
◎ 商店
* シドニー市内中心部では、一部を除きほぼ全ての商店が再開。
* 一部の店舗で現金払い不可、カードのみとなる。
* 2平米あたり1名の入店人数制限。>
◎ 通信
平常通り
◎ 物流
郵便・宅配の遅延が発生しておりましたが、現在はほぼ解消されている。
■ その他
シドニーにおける新型コロナウィルスの規制、罰則、その他の情報は以下の通りです。
◎ デモ情報
過去に何度か行われましたが、特に大きな混乱は発生しておりません。
◎ その他
* 屋外での集まりは、最大100名まで。
* 会社のイベントは人数制限なし
* 結婚式は4平米ルール、最大300名まで。（シドニー大都市圏以外は2平米ルール。人数制限なし）
* 葬儀は4平米ルール、最大300名まで。（シドニー大都市圏以外は2平米ルール。人数制限なし）
* 別の世帯を訪問する際は、最大10名まで。（シドニー大都市圏以外は最大50名まで）
* 屋外での抗議活動（デモ）は、2平米ルールで最大3,000名まで。
* 映画館、劇場、コンサートホールは、着席イベントでは定員の75％、最大1,000チケットまで。
* 野外での音楽鑑賞の人数制限は、最大3,000名まで。
* 下記の状況におけるマスク着用の推奨を8月02日より開始。
1） 公共交通機関やスーパーなどの屋内での物理的な距離を維持することが困難な場所
2） カフェ、レストラン、パブ、クラブなどの接客業や顧客に接する場所のスタッフなど、
感染のリスクが高い屋内環境
3） 礼拝所に出席している
以上、ご注意ください。
■ 新型コロナウィルスに関する外部情報
* 在シドニー日本国総領事館 新型コロナウィルス情報
https://www.sydney.au.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
* オーストラリア連邦政府 新型コロナウィルス感染者数状況
https://www.health.gov.au/news/health-alerts/novel-coronavirus-2019-ncov-health-alert/coronavirus-covid-19-current-situation-and-case-numbers
* ニューサウスウェールズ州政府 新型コロナウィルス感染者数状況
https://www.health.nsw.gov.au/Infectious/covid-19/Pages/stats-nsw.aspx
* ニューサウスウェールズ州政府 新型コロナウィルスの行動制限
https://www.nsw.gov.au/covid-19/what-you-can-and-cant-do-under-rules