楽天は12月5日、楽天トラベルの年末年始（2016年12月23日～17年1月3日）の国内旅行の予約動向を発表した。宿泊予約は前年同期比12.0％増の2桁増となり、特に今年は3連休となる12月23日から25日までが90.0％増と牽引。宿泊者構成別では男女2名利用が20.7％増、年代別では若年層が28.6％増と伸びた。また、ダイナミックパッケージの予約は28.8％増となった。

　都道府県別の伸び率では、大分県が33.4％増と最も増加。次いで大阪府が32.0％増、奈良県が28.1％増、和歌山県が22.5％増と近畿圏内から1府2県が上位5位にランクインした。大分県については「九州ふっこう割」の影響で予約が好調に伸び、特に九州在住者の予約が59.3％増と大幅に増加した。エリア別では、県内の観光拠点として利便性が高い大分市内が58.2％増、温泉がある別府市内が32.1％増と人気を集めた。

　大阪府は、11月20日から1月9日までイベント「大阪・光の饗宴2016」が開催されるほか、大河ドラマ「真田丸」の舞台として注目を集めている大阪市内が34.1％増に。奈良県は、20年に1度の式年造替が11月に完了した世界遺産の春日大社がある奈良市内が33.7％増と好調だった。和歌山県は「真田丸」のゆかりの地である紀北エリアを中心としたキャンペーン「戦国わかやま誘客」や、水にまつわる県内の観光資源を紹介した観光キャンペーン「水の国、わかやま。」などが話題となり、予約が伸びたという。

　なお、国内旅行の予約動向は11月25日に集計したもの。数値にはANA楽パックとJAL楽パック、訪日外国人旅行者の宿泊を含む。都道府県別の人気ランキングは下記の通り。

▽楽天、2016年 年末年始 国内人気上昇ランキング
＜順位　都道府県／前年同期比＞
1位　大分県／33.4％増
2位　大阪府／32.0％増
3位　奈良県／28.1％増
4位　和歌山県／22.5％増
5位　沖縄県／21.9％増
6位　神奈川県／18.8％増
7位　栃木県／16.9％増
8位　愛媛県／16.1％増
8位　東京都／16.1％増
8位　広島県／16.1％増