ジェイティービー（JTB）グループ20社（※）の9月の旅行取扱概況で、国内旅行の取扱額は15.6％減の833億9700万円となった。団体旅行は12.4％減で、このうち一般団体は「提携販売」が12.8％増となった一方、「組織」は4.5％減、「企業」は23.2％減となり、ともに前年を下回った。教育団体は1.7％減。JTBによれば、昨年はシルバーウィークの日並びが良く非常に好調だったため、今年はその反動で大きく減少したという。

　企画商品は16.5％減。このうちエースJTBは13.7％減で、取扱人数は12.0％減だった。方面別の取扱人数は全方面で減少。上位は北海道が4.1％減、中国・四国が4.9％減、沖縄が6.2％減などとなった。

　訪日旅行を含む国際旅行は26.3％増の69億8100万円。訪日外国人旅行者向けの宿泊・ツアー予約サイト「JAPANiCAN.com」の利用者数は5％減で、エリア別の伸び率では韓国サイトが38％増と最も伸長した。次いで、香港サイトが20％増、台湾サイトが4％増となった。

　訪日旅行の人員ベースの予約状況は、「サンライズツアー」は10月が11.4％増、11月が0.1％減、12月が6.1％増。「エクスペリエンスジャパン」については10月が10.5％増、11月が8.4％増、12月が12.2％増だった。

　JTBによると、富士・箱根方面のバスツアーが32％増、都内での終日バスツアーが25％増となるなど、定番のツアーが好調。また、京都・大阪・広島から広島への日帰り観光が43％増となるなど、地方への分散傾向も見られるという。

　なお、海外旅行の取扱額は10.7％減の453億4400万円で、その他を含めた合計は13.6％減の1396億9100万円となった。海外旅行の詳細は別途記載（下記関連記事）。

※JTBグループ20社：JTB北海道、JTB東北、JTB関東、JTB首都圏、JTB法人東京、JTB中部、JTB東海、JTB西日本、JTB関西、JTB中国四国、JTB九州、i.JTB、JTBグローバルマーケティング＆トラベル、JTBビジネストラベルソリューションズ、JTB沖縄、PTS、JTBグランドツアー＆サービス、JTBメディアリテーリング、朝日旅行、JTB京阪トラベル