日本政府観光局（JNTO）によると、2016年8月の日本人出国者数（推計値）は前年比10.4％増の182万5000人となり、3ヶ月連続で前年を上回るとともに、今年に入ってからは初めての2桁増を記録した。1月からの累計は5.5％増の1117万2600人。2.3％減となった5月以外は、すべての月で前年から増加している。

　観光庁長官の田村明比古氏は9月21日の定例会見で、出国者数の推移を「昨年や一昨年と比べると回復してきており、非常に良い傾向」と評価。加えて「我々は訪日外国人を増加させたいが、その取り組みにおいてはバランスの取れた双方向交流が重要」と説明し、増加傾向の継続に期待を示した。

　なお、8月の訪日外国人旅行者数は12.8％増の204万9200人。1月からの累計は24.7％増の1605万9500人となっている。