4月の旅行収支は1559億円、単月の過去最高を記録
財務省がこのほど発表した国際収支状況の速報値によると、4月の旅行収支は1559億円で、前年から216億円増加した。黒字の計上は18ヶ月連続で、1996年以降の旅行収支では過去最大の黒字となった。
日本政府観光局(JNTO)によると、4月の訪日外国人旅行者数は単月での過去最高となる前年比18.0%増の208万2000人を記録。日本人出国者数も7.0%増の122万5000人と増加した。
なお、前年は5316億円の赤字だったサービス収支は、旅行収支の黒字幅の拡大などにより4012億円の赤字となり赤字幅を縮小。前年は1320億円の赤字だった貿易収支は6971億円の黒字に転じたことから、貿易収支とサービス収支と合わせた「貿易・サービス収支」は、前年の6636億円の赤字から2959億円の黒字に改善した。
これらの結果、経常収支は1兆8785億円となり、黒字幅は前年から5526億円増加。黒字の計上は14年7月から22ヶ月連続となる。