ドイツ創業で宿泊施設向けにクチコミ管理システムを提供するTrustYouがこのほど日本法人を設立した。代表取締役社長にはオクトパストラベルの代表取締役社長などを歴任してきた下嶋一義氏が就任。今後3年間で宿泊施設3000軒への導入をめざす。

　システムは「レピュテーション・マネジメント・ツール」と呼ぶもので、その名の通りレピュテーション（評判）を把握し、より良い評価を得るための改善の取り組みを容易にするもの。TrustYouでは、トリップアドバイザーやエクスペディア、日本でも楽天やじゃらんnet、一休など全世界200サイト以上のクチコミを収集し、一元的に管理している。

　TrustYou創業者の1人でCOOを務めるヤコブ・リーガー氏によると、10月に同種のツール「ブランドカルマ」を買収したところで、日本でもブランドカルマの導入施設105軒が来春までにTrustYouに切り替える予定。新規営業の際には、特にTrustYouが多言語のクチコミに対応していることから、訪日旅行者のニーズ把握の必要性をアピールしていく。

　全世界では、アコーやベストウェスタン、モーベンピックといったホテルが導入済みであるほか、各種のクチコミを元に算出する総合的なクチコミ評価のデータもGoogleやtrivagoなど150社以上に販売しているところ。

　日本支社では、まずは3名体制でブランドカルマからの切り替えに着手し、2016年中には20名にまで増員して契約件数の増加をめざす方針だ。