ツーリズムEXPOジャパン組織委員会は8月24日、第1回ジャパン・ツーリズム・アワード最終審査会を開催し、各部門の優秀賞8件と部門賞15件を決定した。同アワードは、ツーリズム業界の発展・拡大に貢献し、ツーリズムEXPOジャパンとのシナジーに寄与する取り組み、または国内外の団体・組織・企業の持続可能で優れた取り組みを表彰するもの。表彰対象は国内・訪日領域、海外領域、国際領域の3領域とした。

　ツーリズムEXPOによると、応募期間は5月下旬から7月21日までと短期間だったが、国内外から133件の応募があった。最終審査会では、取り組みそれぞれの「先駆性」「持続性」「発展性」「社会性」を審査基準に選定を実施したという。

　今回は国内・訪日領域と海外領域について発表。国内・訪日領域については審査員特別賞を設け、1件選定した。また、「ツーリズムEXPOジャパン2015特別賞」も新たに設け、1件表彰している。国際領域に当たる国連世界観光機関（UNWTO）部門賞と、部門別優秀賞8件から1件選定する大賞については、9月24日、ツーリズムEXPO内で開催される表彰式で発表する予定だ。

　各部門の優秀賞と部門賞などは以下の通り。

▽第1回ジャパン・ツーリズム・アワード  各部門優秀賞・部門賞、審査員特別賞（部門優秀賞と審査員特別賞については理由も併記）

【国内・訪日領域】
■地域マネジメント部門
部門優秀賞：瀬戸内国際芸術祭実行委員会／瀬戸内国際芸術祭の開催による地域再生の取り組みと、広域連携への可能性などが評価

部門賞：高山市
　　　　スタービレッジ阿智誘客促進会議
　　　　ジャパンショッピングツーリズム協会
　　　　上山市温泉クアオルト

■ツーリズム事業部門
部門優秀賞：JTB旅行事業本部／JTBオリジナルイベント「杜の賑い」で、35年間で累計30万人を送客。国内外の人々の交流と地域活性化を実現した
部門賞：エコロの森
　　　　阿蘇温泉観光旅館協同組合

■観光関連産業部門
部門優秀賞：東日本旅客鉄道／東北6県でのデスティネーションキャンペーンと「行くぜ、東北」キャンペーンで、東北地方に継続的に送客し、復興を支援した
部門賞：プリンセスクルーズ
　　　　ユー・エス・ジェイ

■プロモーション部門
部門優秀賞：熊本県商工観光労働部観光経済交流局くまもとブランド推進課／「くまモン」を活用したプロモーションで認知度向上と、観光に加え県産品の販路拡大に貢献した
部門賞：地域活性化支援センター

■審査員特別賞
・北前船寄港地フォーラム／北前船寄港地フォーラムを 2007 年から継続的に開催。地域の魅力の発掘と地域間交流の実現に貢献した

【海外領域】
■地域マネジメント部門
部門優秀賞：広島県教育委員会／「異文化間協働活動推進事業～高校生海外留学1万人プロジェクト～」で県立97校すべてが海外と姉妹校提携。若者の異文化交流に貢献した
部門賞：シアトル･ワシントン州観光事務所

■ツーリズム事業部門
部門優秀賞：ワールド航空サービス／モンゴルの新しい魅力を商品化し、観光交流の拡大に貢献した
部門賞：エイチ・アイ・エス
　　　　JTBワールドバケーション

■観光関連産業部門
部門優秀賞：韓国観光公社／日韓国交正常化50周年で「韓日観光交流拡大シンポジウム」を実施。両国の交流拡大を推進した
部門賞：春秋航空

■プロモーション部門
部門優秀賞：マレーシア政府観光局／マレーシア長期滞在プログラムの展開で日本人の海外ロングステイ先人気1位に9年連続で輝いた
部門賞：パラオ政府観光局 日本事務所
　　　　ブランドUSA

【ツーリズムEXPOジャパン2015年特別賞】
・中国国家観光局／5月に北京で実施した日中観光文化交流団に日本から3000名が参加。観光による両国間の友好交流が実現し、観光の力を実証した