JTB国内旅行企画は7月17日から、エースJTBの2015年度下期商品の販売を開始する。同社によれば、下期商品では日本全国の地域の魅力を活用した商品やサービスの拡充を進め、特に3月の新幹線開業で注目を集めている北陸については、半期単位で実施しているJTBグループの全社キャンペーン「日本の旬」の対象エリアとして注力。冬の日本海の海産物などを訴求した商品などを発売する。

　北陸の食に関しては、新たに食事に関するオプショナルプラン「感動の饗宴」を新設。金沢の料亭文化を楽しむプラン、皇室献上品の越前蟹を楽しむプラン、富山湾の白えびを名店で楽しむプランなどを設定するほか、今後はズワイガニに特化した首都圏発ツアーなどの発売も予定する。特定の宿泊施設においては、サービスとして「北陸 おもてなしの一品」を夕食または朝食で提供。ノドグロや甘えび、若狭ふぐ、白えびなどを使った料理を1品ずつ提供する。

「日本の旬 北陸」ロゴマーク 　そのほかには「世界遺産 五箇山ライトアップ」や「輪島白米千枚田 あぜのきらめきイルミネーション」などのバスツアーを発売。JTBグループが10月4日に富山市で開催するオリジナルイベント「杜の賑い 富山」を鑑賞するツアーの発売も予定する。また、周辺の飛騨や信州も含めた「北陸 飛騨 信州 3つ星ルート」など、北陸新幹線を活用した広域観光を提案。「3つ星レンタカープラン」「紅葉バスプラン」「新穂高ロープウェイプラン」などを販売する。

　観光客の人気を集めている金沢については、地元の伝統文化に触れる「和菓子づくり体験」「加賀友禅を着てまちあるき」「金沢箔押し体験」などの体験プランを多数設定。金沢都ホテル内にある「金沢エースJTBラウンジ」のサービスも強化し、従来からの手荷物預かりなどに加え、新たに音声ガイドペンの無料レンタルを開始する。

　北陸以外では、東京ディズニーリゾート関連商品で、宿泊ホテルでの「らくらくチェックイン」や「朝食優先席」など、さまざまなサービスを提供。また、小さな子供連れ向けの「ベビープラン」、誕生日や卒園祝いなどさまざまな記念日の利用者に向けた「ハッピープラン」なども新設する。北海道、東北、九州、沖縄の個人向けフリープラン「サンキューチョイス」は、アクティビティやグルメなどのコンテンツを拡充して提供する。

　同社によれば、15年度上期の国内旅行はレジャー需要の回復により順調で、下期も引き続き堅調に推移する見通し。地方創生交付金による需要の拡大も期待できるという。