JTBガイアレックは6月5日、JTBサン＆サンでJTBグループ初のサイクリングの個人型商品「Let's サイクリング 日本を走ろう」を発売する。同社によると、スポーツとしてサイクリング大会やイベントを楽しむことに加え、景観などを楽しむサイクリストが増えてきたことを踏まえて造成したもの。サイクリングと観光、景観、食などの観光要素を組み合わせ、新たな旅のスタイルを提案したい考え。さらに、自転車旅行者と地域の人々との交流を創出し、地域の活性化への貢献もはかる。

　ツアーではおすすめサイクリングコースとして、広島県、愛媛県の瀬戸内しまなみ海道、北海道のオホーツクサイクリングロード、大分県のメイプル耶馬サイクリングロード、沖縄県の宮古島サイクリングコース、長野県の千曲川サイクリング道路の5コースを設定。各地域の観光協会やNPO法人などと連携し、初めて自転車で旅行する人にもわかりやすいような「お役立ち情報」やモデルコースを掲載した。

　例えば瀬戸内しまなみ海道では、周辺観光スポットなどの情報に加え、サイクリング中に立ち寄れる自転車休憩所を紹介。給水やトイレ、空気入れなどの「おもてなし」を通じて地域の人々との交流もはかれるとした。

　また、掲載地全ての特典として、自分の自転車を目的地まで運ぶ宅配便を割引価格で提供。各地域の宿泊施設は、自転車の保管やメンテナンススペースを確保できる施設を選定した。このほか、コースごとの特典も用意しており、例えばオホーツクサイクリングロードでは、ロードバイクのレンタサイクルを滞在中1回無料で貸し出しする。

　ツアーは1名1室から申し込み可能で、設定期間は6月6日から11月30日出発。旅行代金は、例えば広島県のコースで、7月5日出発1泊2日で尾道国際ホテル利用、往復航空機付広島空港利用の基本プランの場合、1名1室食事なしで3万5300円から3万8800円。