観光庁が取りまとめた2014年度通期（2014年4月～2015年3月）の主要旅行会社50社の旅行取扱概況で、国内旅行の取扱額は前年比2.1％増の4兆1036億4494万円となった。四半期別では、第1四半期が1.9％増、第2四半期は1.3％増、第3四半期は2.2％増、第4四半期が3.1％増といずれも前年超えとなった。外国人旅行の取扱額は35.2％増の1125億1565万円と成長。四半期ごとの伸び率は、第1四半期が33.0％増、第2四半期が33.1％増、第3四半期は33.1％増、第4四半期が42.4％増だった。

　企業別の取扱額では、国内旅行ではジェイティービー（JTB）グループ15社計が3.1％増の9798億3795万円で最も高く、次いで楽天が7.0％増の3689億8522万円、KNT-CTホールディングス8社計が1.4％減の3404億8575万円となった。前年からの伸び率が最も伸長したのは、JTBグローバル・マーケティング＆トラベルで299.6％増の14億1393万円。取扱額が100億円を超える企業では、エイチ・アイ・エス（HIS）が19.4％増の527億4835万円、ジェイティービービジネストラベルソリューションズが8.5％増の249億5479万円、沖縄ツーリストが8.3％増の299億2896万円などと続いた。

　外国人旅行では、JTBグループ15社計が30.9％増の516億60万円で1位。2位は日本旅行で41.6％増の221億3736万円、3位はKNT-CTホールディングス8社計で34.5％増の127億9854万円だった。伸び率を見ると、近畿日本ツーリスト個人旅行が397.9％増の1億9998万円と最も成長した。取扱額が10億円以上の企業では、HISが91.0％増の75億9561万円、阪急交通社が56.0％増の13億3907万円などと伸長した。

　募集型企画旅行に関しては、国内旅行は取扱額が1.6％増の9899億2679万円と増加。一方、取扱人数は3.1％減の3593万4218人となり、単価は4.9％増の2万7548円となった。外国人旅行は取扱額が39.7％増の52億438万円、取扱人数は49.1％増の29万3020人で、単価は6.3％減の1万7761円だった。

　なお、海外旅行の総取扱額は1.6％減の2兆2033億9289万円で、合計は1.2％増の6兆4195億5348万円となった。

▽主要旅行会社取扱概況（Excelファイル）
2014年度通期
2014年度通期（詳細データ）
3月単月

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