日本政府観光局（JNTO）は3月20日、インドネシアにジャカルタ事務所を開業した。JNTOの海外事務所としては14番目で、国際交流基金（JF）、日本貿易振興機構（JETRO）ジャカルタ事務所と同一ビルに入居した。

　JNTOによると、東南アジアからの訪日旅行者数は増加傾向にあり、2013年の東南アジア主要6市場であるシンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア、ベトナム、フィリピンからの訪日旅行者数は115万人を超えた。中でもインドネシア市場は域内最大の人口を有しており、13年の訪日旅行者数は前年比34.8％増の13万6797人を記録したという。

　こうしたなか、ジャカルタ事務所を開設することで、インドネシアなどでの訪日旅行促進をさらに強化したい考え。事務所では訪日旅行の市場分析とマーケティング、日本向けツアーの現地旅行会社による企画、販促活動を実施。現地メディアを通じた広報活動や、旅行業界と消費者への情報発信、国際会議などMICEの誘致と開催支援などの業務も担当する。スタッフは2名で、今後3名程度の現地職員を採用する予定だ。

　まずは3月21日から23日、インドネシアで開催された同国最大規模の旅行フェア「Astindo Fair2014」に日本ブースを出展し、訪日旅行をピーアール。また、3月24日には観光庁、現地旅行会社、航空会社、メディア、インドネシア日本国大使、ASEAN日本政府代表部大使、インドネシア観光創造経済省観光マーケティング総局長らを招き開所式典を開催した。開所式典後には現地旅行会社向けのセミナーや商談会もおこなったという。

▽JNTO　ジャカルタ事務所
住所：Summitmas I, 2F. Jalan Jenderal Sudirman,
　　　Kav. 61-62, Jakarta Selatan, Indonesia
電話：62-21-252-0742
職員：所長　石崎雄久、次長　伊藤　亮