KNT-CTホールディングスの2013年9月の旅行取扱状況（※）で、海外旅行取扱額は前年比8.1％減の162億5430万円となった。団体旅行は学生団体が増加したこともあり、4.2％増の32億5367万円と前年を上回った。企画旅行は東アジア方面を中心に不調で9.2％減の92億5739万円となり、個人旅行も14.3％減の37億4324万円と前年を下回った。

　団体旅行は近畿日本ツーリスト（KNT）の取り扱いで、学生団体がスポーツ大会や合宿、各種大会などのイベントといった修学旅行以外の需要獲得により26.6％増と増加。一般団体は円安の影響もあったが、国際スポーツ大会などの需要を取り込んだことで1.0％増と増加した。

　企画商品は、近畿日本ツーリスト個人旅行（KNT個人）で販売割合の高い東アジアを中心に全般的に不調が続いており、なかでも中国方面は引き続き大きく低迷。東南アジア方面は好調だが、各方面とも低価格帯商品のラインナップを縮小したこともあり、取扱人数、額とも前年を下回る結果となった。

　一方クラブツーリズムでは、東アジア方面は厳しい状況にあるが、西欧、アメリカ、オセアニア方面が好調で、全般的に前年水準を上回った。また、テーマ旅行部門では、一人旅の販売が好調に推移。国内では高グレードの商品、海外では女性限定商品などが牽引し、国内、海外計で17.1％増となった。

　KNT-CTホールディングス全体では、ホリデイが25.4％減の38億2115万円、クラブツーリズム海外が7.1％増の54億888万円となった。

　海外旅行以外では、国内旅行が1.5％増の272億8125万円、国際旅行が25.1％増の7億6443万円と増加。関連商品他を含めた合計は1.8％減の449億9687万円だった。

※近畿日本ツーリスト（KNT）、KNT個人旅行、KNT個人旅行販売、クラブツーリズム、KNT北海道、KNT東北、KNT中国四国、KNT九州、ユナイテッドツアーズ、KNT商事の合計値。2012年12月までに掲載した取扱状況の記事では、クラブツーリズム、KNT個人旅行販売（旧KNTツーリスト）、ユナイテッドツアーズの3社の数値は含んでいない