ツアーグランプリの表彰式。ANAセールス代表取締役社長の志岐隆史氏（左）と、ツアーグランプリ実行委員会委員長の古木康太郎氏（右）　ANAセールスはこのほど、ANAワンダーアースの第4弾を発売した。第4弾では海外ツアーを30コース設定。ヨーロッパ方面を増強し、早期予約の取り込みを強化した。さらに、国内で1コースをトライアルコースとして初設定した。同社経営企画部広報室によると、第3弾は9月末時点で約700名の予約があり、好調に推移。2013年度の送客目標は1300名としているが、4月から半年で半分以上を達成しており、第4弾でさらなる積み増しをねらう。

　方面別では、ヨーロッパ方面を強化。ワンダーアースでは欧米などの長距離方面を柱と位置づけているが、ヨーロッパは特にイベントや祭り、体験などテーマごとにより深堀りした商品を用意した。第4弾の商品の約3分の1がヨーロッパ方面となったという。

　例えば、音楽をテーマにザルツブルグやウィーンなどを巡る旅では、ウィーン・フィルのプライベートコンサートを鑑賞し、ウィーン合唱団の宿舎を訪ねて練習風景を見学。食や文化、芸術をテーマにした北スペインのバスク地方、バルセロナなどを巡るツアーでは、市場で食材を買い、地元のシェフにバスク料理を教わる時間も設けた。イタリアでは、2014年2月にイタリアで2大カーニバルに参加するツアーを設定。フィレンツェに立ち寄り、メディチ家の通路として作られた、不定期に公開されている秘密の回廊も訪問する。

　また、早期予約については、30コース中12コースで来年のゴールデンウィーク期間中の出発日を設定。通常は4ヶ月前より受け付けているが、8ヶ月前から対応し、早期予約の取り込みをはかる。

　販売は直販がメインでおこない、Facebookを活用し、添乗員の生の声を伝えるとともに参加者とコミュニケーションをとるほか、他業種とコラボレーションしたイベントもおこなっていく。リピーター経由の口コミでの誘客もはかっていくとした。なお、ANAワンダーアースは9月の「JATA旅博2013」で開催された「ツアーグランプリ2013」において、観光庁長官賞と海外旅行パッケージ部門賞グランプリを受賞しており、ユニークな販売手法も評価対象の1つとなっている。

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