阪急交通社は9月11日、三陸鉄道の全線復旧を支援するツアーの販売を開始する。三陸鉄道は三陸海岸沿いを走る北リアス線と南リアス線あわせ約110キロメートルの路線で、東北地方の観光ポイントのひとつとして親しまれてきた。しかし、東日本大震災の影響を受け、現在も約3分の2が復旧しておらず、2014年の全線開通に向けて取り組んでいる。阪急交通社では、ツアーの旅行代金から一人あたり2000円を三陸鉄道に寄付し、支援する。

　ツアーでは、久慈／陸中野田間の約11キロメートルを、阪急交通社協賛を示すヘッドマーク付きの車両に乗車し、陸中野田駅下車後には石柱モニュメントの一部となる丸石に復興を願うメッセージを書き込む「復興祈念・一石運動」に参加する。また、6月に世界文化遺産に登録された中尊寺での法話体験や浄土が浜遊覧、松島遊覧といった観光を組み込み、東北地方の地域活性化につなげるねらい。

　出発日は11月6日、7日、10日で、東京駅または上野駅発着。旅行代金は2名1室利用で大人1名あたり3万9800円。