全日空（NH）は2010年1月1日付けで、国際線の販売計画機能の効率化をねらい、営業推進本部内に「国際販売統括室」を新設する。これは、首都圏空港の国際線座席供給量が拡大することから、各支店に点在していた国際線販売計画の機能を集約することが目的。現在各支店にある国際販売計画課を廃止し、国際販売統括室の下の「販売計画部」と、さらにその下に置く「販売計画課」に集約する。これにより効率性の向上やスキル、ノウハウの集中、本部の他部署と連携した迅速な意思決定と施策実施により増収をねらう。

　また、これに合わせてANAセールスも組織改正を実施する。NHの販売計画機能と「表裏一体」（NH広報室）で動くANAセールスの「販売推進」機能を再編。NHと同様、「国際販売統括室」を新設してその下に「販売推進部」を置く。販売推進部には「販売推進グループ」を設置し、各支店の国際販売推進機能を集約する。具体的には、新部署である「国際販売統括室販売推進部販売推進グループ」に、既存の東京支店販売推進部国際販売推進グループを移管。また、東京支店海外商品造成部は、「国際販売統括室海外商品造成部」に移管する。

　なお、東京と大阪以外の支店は、現在も部署としてNHの「販売計画課」あるいはANAセールスの「国際販売推進グループ」を設けておらず、担当者の新部署への配置転換で対応する。一方、国内線については、NH、ANAセールスともに従来通り各支店で対応する。