ドイツ政府観光局は2010年のイヤーテーマをロマンチック街道60周年とマイセン磁器誕生300周年に設定、各地で様々なイベントを開催していく。特にロマンチック街道では、2010年がドイツ鉄道175周年であることから、2010年3月から10月に期間限定でSL蒸気機関車が運行されるという。先日開催した旅行業界向けのクリスマスパーティでは、クイズ大会で関連したクイズを出題し、イヤーテーマをアピールした。また、ドイツ政府観光局局長のペーター・ブルーメンシュテンゲル氏は「2009年は皆とても厳しい状況だったが、来年は同じ状況は続かないと思う。一緒にドイツを盛り上げていこう」と前向きな姿勢をみせた。

　このほか、今年から2011年にかけて、長期的に北ドイツをプロモーションしていく考え。エージェント担当の鈴木靜世氏は「南のノイシュバンシュタイン城の風景とは対照的ともいえる北のシュベリン城をはじめ、ルール地方など様々な素材がある」とその魅力を語り、「ロマンチック街道に行ったリピーターに、北ドイツにも魅力的なものがあると訴えていきたい」とプロモーションの意図を語った。北ドイツに関しては既にセミナーを実施し、いくつか商品化されており、旅行会社の反応に「手ごたえを感じている」という。来年3月には新しいセールスガイドが完成する予定だ。