ノルウェーのクルーズ会社フッティルーテンがスカンジナビア政府観光局（STB）と共同で旅行会社向けのセミナーを開催し、ノルウェー路線をはじめとしたフッティルーテンの冬季プログラムを紹介、その魅力を訴えた。冬のプロモーションでは通常よりも最大で62％割り引く料金を設定。また、航空券と組み合わせたモデルプランも説明した。

　フッティルーテン日本地区販売予約センターの宮澤陽子氏は、冬のフッティルーテンは「美しいオーロラが便利に楽しめるのが魅力」と話す。船上のため、人工の光が少ない中でオーロラを楽しめるのに加え、予約すれば夜間にオーロラが出現した際電話で知らせる「オーロラ・コール」サービスなどを提供している。また、ノルウェーのコースはベルゲンからキルケネスへの北行き航路とキルケネスからベルゲンへの南行き航路の2つあり、船の運航時間帯を変えているため、それぞれの航路でしか見られない景色があるという。宮澤氏は、「ロフォーテン諸島の景色を楽しむのには冬季の南行きがおすすめ。目的に合わせて選ぶととよいのでは」と提案した。

　同氏によると今までは北欧周遊の際にフッティルーテンを組み込むパターンが多かったが、最近はテレビを通じた露出により認知度が向上しフッティルーテン単体での人気が高まっているという。宮澤氏は、「1、2泊ではもったいない。3泊以上の旅がおすすめ」と述べ今後は3泊から4泊のロングコースをアピールしていく。2009年12月から2010年3月の送客目標は500名に設定。さらに、若年層の取り込みも重視しており、学生旅行を取り扱う旅行会社に対し手ごろな価格の提案などウェブプロモーションを展開する予定だ。