学生旅行のシーズンにあわせ、学生向けの旅行商品の販売が増えてきた。すでにジェイティービー（JTB）、日本旅行、エイチ・アイ・エス（HIS）などが商品を発表しており、近畿日本ツーリスト（KNT）も11月11日、ホリデイで「2010年学生旅行　応援の旅」を発売。18歳から25歳を限定に、前年比30％増の販売をめざす。

　KNTの商品の特徴は、学生が海外旅行に出かけやすい価格と企画内容。例えば価格面ではパンフレットの「巻頭スペシャル」で先着限定の目玉コースを全9コース設定。羽田発ソウル3日間で1万6800円、ハワイ5日間で4万4800円、ローマ6日間で6万9800円とし、学生ならではの部屋利用としてソウルなら5、6名1室を、ハワイは5名1室を基本とした。また、グループ参加の多い学生向けの企画として、欧州の添乗員同行ツアーに4名以上で参加の場合は1名あたり3000円割り引くほか、バリ島やバンコクでは規定人数以上の参加で空港／ホテル間の往復送迎に専用車を用意する。

　また、阪急交通社ではトラピックスで「学生旅行ヨーロッパ・南米」を発売。全15ヶ国の15コースを用意し、そのうち7コースは学生限定出発日を設定した。ペルー8日間で28万9800円から、添乗員同行全食事つきのエジプト7日間を16万円からなど、学生が参加しやすい手頃な価格設定としており、11月13日には24時間予約を可能とする専用ホームページも開設する。