JATAツーリズム大賞実行委員は2009年度の「JATAツーリズム大賞」の観光局部門で、台湾観光局／台湾観光協会と香港政府観光局の2観光局を選出、18日のJATA世界旅行博で表彰した。台湾観光局／台湾観光協会の選出は、過去5年間で訪台日本人数が22％増加したこと。「日台観光サミット」の開催など、両国間の旅行業者の交流に力を入れたほか、新デスティネーション開発など成熟期にある台湾観光の新たな魅力を紹介し、成果を上げたことが評価された。また、香港政府観光局は訪香日本人数が過去5年間で52％増加したうえ、日本人出国者数が前年比7.6％減となった08年でも前年並みの数値を維持したこと、JATAとの共同プロモーション、特にMICE誘致に向けた積極的な活動が大型デスティネーションである香港の新たな可能性を開拓し、大きなインパクトを与えたと評価された。さらに、今年からはじまった日本香港観光交流への活動にも期待を寄せている。

　受賞にあたり、台湾観光協会から会長の周慶雄氏が来日、「受賞は台湾の努力だけでなく、日本の業界の協力の賜物」と感謝を述べるとともに「先日の台風は大きな災害となったが今は完全に回復している」と、台風禍からの回復をアピールした。また、香港政府観光局日本・韓国地区局長の加納國雄氏は、業界への感謝の意とともに「今後も海外旅行をモチベートする魅力ある旅行商品を旅行会社とともに考えていきたい」と、今後への意欲を語った。

　また、メディア部門では日本放送協会（NHK）が05年4月から4年間放送された「探検ロマン世界遺産」を選出した。