アップルワールド、団体・ランド事業を次の成長ドライバーに 仕入先は従来比約5倍、案件依頼数は前年比300%成長 [PR]

 旅行会社向けのホテル予約・手配で知られるアップルワールドが、団体・ランド手配事業の拡大を本格化している。ランド事業は来年度に今年度比約2.5倍、3年後には3~4倍程度の売上規模を描く。団体専任営業を配置し、仕入先も従来比で約5倍に拡大するなど、事業基盤の強化を急速に進めている。こうした仕入体制の拡充とセールス強化を背景に、旅行会社からの案件依頼は前年比約300%に増加。複数社への照会や条件比較を丸ごと任せられるとして、現場の手配担当者から支持を集めているという。

 背景にあるのは、旅行会社の人手不足や、団体手配に精通した人材・ノウハウの減少だ。同社が目指すのは、単なる仕入先ではなく、複数社への照会や条件比較、難案件への対応までを引き受ける「旅行会社の外部手配部門」のような存在だ。

 では、なぜ今ランド事業なのか。強みはどこにあるのか。本事業を統括する執行役員の森本高史氏と、団体・ランド手配の専任営業を務めるパートナーソリューション事業部セールスグループの千葉絵美氏に、事業強化の背景と今後の展望を聞いた。

団体・ランド事業の拡大を進める森本高史執行役員(左)と、専任営業を務める千葉絵美氏

ランドを「もう一つの事業の柱」に

-ホテルのオンライン予約に強いアップルワールドが、なぜ今、人手のかかる団体・ランド手配を強化するのでしょうか。

森本 現在のコア事業はAPPLE WORLDやrikishaといったホテルBtoBですが、もう一つのグロースドライバーとしてランド手配を拡大していきたいと考えています。

 まったくの新規事業ではありませんが、今後は人員やシステムにも投資し、一つの事業として大きくしていく考えです。将来的にはランドチーム、さらに規模が大きくなれば事業部化する可能性もあります。

千葉 オンラインはFITには適していますが、団体やランドは人の介在が欠かせません。

 一方、コロナ禍を経て、旅行会社様では人手不足や団体手配ノウハウの断絶が起きています。特に大手旅行会社様の地方店舗などからは「手が回らない」という声も聞きます。

 「この方面を頼めるところがない」「団体案件に時間を割けない」。そうした旅行会社様のボトルネックを、われわれが引き受けたいと考えています。

千葉絵美氏

市場拡大ではなく「まだ取れていない需要」を取り込む

-来年度は売上2.5倍という計画ですが、それだけの成長余地があると見ているのでしょうか。

森本 ランド市場そのものが今後急激に拡大する、と考えているわけではありません。

 むしろ、われわれがこの事業に本格的に取り組み始めてまだ1~2年程度で、取れていない需要が非常に多い。

 旅行会社様の中には、人手や時間の問題で外部に出したい案件もありますし、不得意な方面だから断っている案件もあると思います。われわれ自身、まだアプローチできていない旅行会社様もたくさんあります。

 提供できるサービスや対象となるお客様を広げていけば、まだまだ事業を大きくできると考えています。計画通り成長すれば、3年後には社内でも3~4番手程度の事業規模になる可能性があります。

専任営業を配置、仕入先は約5倍に

-昨年までと比べ、何が大きく変わりましたか。

森本 団体・ランドの専任営業を置いたことが大きな変化です。

 これまではオペレーション担当者が日々の手配と並行して仕入先開拓をしていました。専任人材が加わったことで、そのスピードが一気に上がりました。

千葉 私は前職の旅行会社で、仕入れ、企画、見積もり、販売から送り出しまで一通り経験し、ランドオペレーターとの契約や仕入先開拓にも携わっていました。

 その経験やネットワークも生かしながら仕入先の開拓を加速し、現在は従来比で約5倍まで拡大しています。オセアニア・アジア・アメリカは特に得意としており、現在欧州も強化中です。

 一つのエリアで5~6社程度の選択肢を持ち、実際の案件ではその中から平均3~4社程度に照会します。

 学校団体に強い会社、企業案件に強い会社、VIPなどきめ細かな対応に強い会社と特徴も異なります。データや実績を蓄積しながら、最後は経験のあるスタッフが案件ごとに最適な仕入先を選ぶのが特徴です。

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