阪急交通社とナビタイムジャパンが共同運営する「NICHER TRAVEL」が、3月21日から日本各地の旅行会社が主催するツアーの掲載を開始する。これにより、より多様な旅を提案するプラットフォームへと進化し、旅行会社にとって新たな集客の場となることが期待される。

　「NICHER TRAVEL」は、旅の価値観が多様化する中で、個性的な旅行スタイルを提案することを目的に2022年にスタートした。ナビタイムジャパンがプラットフォームの開発を担い、阪急交通社が募集型企画旅行の企画・販売を担当。これまで渋谷区や金沢市、宇治市などと連携し、特色あるツアーを提供してきた。独自のコンセプトが評価され、ツアー参加者から高い満足度を得るとともに、他の旅行会社からも掲載の要望が寄せられていた。

　今回、新たに長野県茅野市の「ちの旅」、九州全域で展開する「UNAラボラトリーズ」、福井県鯖江市の「SOE」などが主催するツアーを掲載。ニッチな嗜好をもつユーザーに向け、より幅広い選択肢を提供する。これにより、旅行会社はターゲット層に直接アプローチできるようになり、ユーザーは一般的な観光地巡りではなく、独自性の高いツアーを見つけやすくなる。

　阪急交通社とナビタイムジャパンは、今後も「NICHER TRAVEL」を通じて、地域の魅力を発信しながら観光の活性化に貢献していく方針だ。