KKDAY JAPANと静岡県は10日、静岡県側の登山口（富士宮・御殿場・須走ルート）からの入山者を対象にKKdayのチケットシステムを活用した入山管理の試行を開始した。

　人気を博す富士登山だが、昨今は夜間の弾丸登山や軽装登山による遭難や事故のリスク、ルール・マナー違反による自然環境への影響が問題となっており、デジタルを活用したより効率的な入山管理を試行するに至った。

　今回の取り組みでは、KKdayが提供するチケット管理システムrezioを導入することで、事前登録のオンライン化と電子チケット化を実現。登山者は、入山前に同社サイトにて、登山計画の記入と富士登山のルール・マナーについて事前学習を行った後、指定されたチェックポイントで電子チケットを提示し、認証を受けることでスムーズに登山を開始することができる。

　同システムの対応言語は、「日/英/中（簡・繁）/韓/ベトナム/タイ」など計17言語。事前登録者にはオリジナル富士山デジタル壁紙が送付される。

オリジナル富士山デジタル壁紙

　また、同社は「富士山保全協力金」および「富士山寄付金」のオンライン納付も開始。環境保全や登山者の安全対策を目的に使用されるもので、これにより世界中で利用されている電子マネーでの納付が可能となった。