日本から南アフリカへのフライトはアジア・中東を経由する場合、香港、バンコク、クアラルンプール、シンガポール、ドバイ、ドーハの6ヶ所が経由地となり、飛行時間が香港経由の場合約17時間、ドバイ経由の場合約19時間、その他の場合は約18時間。直行便は現在運航されていない。

首都はプレトリア。都市機能は分散されており、代表的な都市では近代化が進んでいる。気候も地域によって異なるため、それぞれ旅行シーズンも異なる。
【プレトリア】
行政上の首都であり、学府の多い街。市内には博物館やネルソン・マンデラ元大統領が演説を行った行政府庁舎などがあり、また9月から10月にはジャカランダが咲き乱れ、街全体が美しい紫に染まるため、多くの観光客が訪れる。

【ケープタウン】
立法府が置かれている南アフリカ第二の都市で洗練された湾岸都市。南アフリカ発祥の地でマザーシティとも呼ばれている。豪華なビーチリゾートのほか、有名な喜望峰や、雄大な景色を誇るテーブルマウンテンなど、付近にも多くの見所が点在する。

【ヨハネスブルグ】
経済、産業、文化面での中心都市で、世界でも有数のメトロポリタン地域である。特に郊外のサントン、メルローズアーチ地区はショッピングモールや宿泊施設が充実しており、旅行者の滞在に向いている。2010年W杯サッカー大会の開幕戦と決勝戦の両試合が開催されるスタジアム「サッカーシティ Soccer City」がある。

【ダーバン】
インド洋に面した世界的に有名なリゾート地で、しばしば「南アフリカのマイアミ」と称される。国際貿易港として古くから栄え、高級ホテルや世界屈指の国際コンベンションセンターなどを擁する国際都市である。

国内で10以上の国際空港を擁するほか、国内便や不定期便が運航される地方空港もある。すべての空港が全面禁煙である。

【O.R.タンボ国際空港】
日本から南アフリカへの玄関口ヨハネスブルグに位置する国内最大の国際空港で、南部アフリカのハブ空港である。国際線、国内線合わせて5つのターミナルがあり、免税店はもちろん、教会や宿泊施設などの設備も充実している。ヨハネスブルグ市内まで車で約30分、プレトリアまで45分。

【ケープタウン国際空港】
国際線、国内線合わせて4つのターミナルを擁する国際空港で、ヨハネスブルグに次いで国際線の乗り入れ数が多い。ケープタウン市内までは車で約30分の距離。

【ダーバン国際空港】
市内まで車で15分程度と至便な空港。シンガポールなどからの国際線も就航する。会議施設などビジネスユースにも対応できる施設が整っている。

【クルーガー・ムプマランガ国際空港】
人気のクルーガー国立公園へのアクセスが便利で2002年にムプマランガ州に建設された新空港。伝統的な茅葺屋根の民家のような建物内には飲食、ショッピング施設などがそろう。W杯開催に向けターミナル増設や国際線の定期便の乗り入れも計画されている。

南半球に位置する南アフリカは日本とは季節が逆で、10月から3月が夏季である。夏でも湿気が少なく、過ごしやすいのが特徴。旅行シーズンは地域によって異なるが、全国的に年間降雨量が少なく、一年を通じて温暖な気候。山間部には積雪も見られる。

【ケープタウン】
年間を通じて寒暖の差が少ない。特に11月から2月にかけての夏場は湿度が低く過ごしやすいが、5月から8月の冬場は比較的降雨量が増え、また肌寒くなる。

【ダーバン】
インド洋に面した海岸線に位置するダーバンは亜熱帯性気候で、年間日照日数が230日と天候のよさを誇る。冬場でも平均気温が23度程度と快適。

【ヨハネスブルグ】
夏場は暑いが、冬場は湿度が低く雪もほとんど降らないためしのぎやすい。夏場でも夜間はかなり涼しくなる。

【ネルスプロイト】
高地と低地で寒暖の差が大きいが、全体的に温暖な気候。夏場は降雨量が多いため蒸し暑い。高地の冬はかなり冷え込む場所がある。

旅券・査証
90日以内の滞在であれば査証は必要なし。ただし、旅行期間内に有効なパスポート期限を有すること、そして復路または第三国への航空券を所持していることが条件となる。パスポートの残存ページが2ページ以上あることが望ましい。
入国手続き
往路の機内で配られる入国カードに必要事項を記入し、航空券など帰国(あるいは第三国への出国)の証明となるものとともに入国審査で提示する。スピリッツなどのアルコール類は1リットル、ワインは2リットル、紙巻タバコは200本、葉巻は50本までが免税対象。
物品税の還付
南アフリカではすべての商品に対し物品税(VAT=Value Added Tax)が加算されている。外国人旅行者は帰国時にこの物品税の還付を受けることができ、たいていはチェックインカウンターのそばにVATデスクがあるので、出国する空港で請求を行う。手続きを行わないで帰国した場合、日本での手続きは不可なので、注意が必要。購入価格の合計が250ランド以上であること、原則として購入した物品の提示をしなくてはならない。
通貨

通貨単位はランド(Rand)。その下にセント(Cent)があり、100セントで1ランド。ほとんどの国際空港で日本円からランドへの両替が可能だが、 帰国時にランドから外貨に両替の際、外貨からランドへ両替した際のレシートが必要になるため、紛失しないようにしたい。外貨の持ち込み制限はない。

チップ
チップの慣習があり、ホテルなどではポーターに荷物1つにつき3~5ランド、枕銭として3~5ランドを残すのが適当。レストランでは飲食料金の10%程度が適当だが、あくまでも任意である
電圧

220V/240V、50Hz。プレトリアでは230V、ポートエリザベスでは220V。プラグの形状は丸型で3つのピンがついているが、日本で買えるものとは規格が違う。マルチタイプの場合、ピンが細いので必ずしも使えるとは言えない。ヨーロッパのBタイプが使えることもあるが、プラグの貸し出しをしているホテルも多いので、ホテルで借りることをおすすめする。

服装
日本と季節が逆なので注意。夏場でも朝晩の寒暖の差が激しく、夜間や高地では冷え込むことがあるので、カーディガンやパーカなど羽織るものを準備するよう案内するのが望ましい。
予防接種
予防接種は義務付けられていない。ただし、黄熱病汚染地域から入国する場合は黄熱病の予防接種証明書が必要となる。

日差しと熱中症
年を通じて非常に日差しが強く、日焼け対策は必須。屋外では帽子、サングラス、紫外線防止効果の高い日焼け止めなどの使用が望ましい。長袖の綿シャツなどを着用し、肌を守る。熱中症の可能性に注意し、水分を多く摂るなど心がけたい。
衛生
都市部での衛生水準は高く、水道水も飲用に適している。また、レストランでの食事にも問題はないが、地方では多少の注意が必要である。
治安
一部地域では犯罪率が比較的高いところがあるので、夜間の単独行動や大量の現金を持ち歩くなど、通常の海外旅行で留意すべき点は遵守すること。FIT向けや自由行動などを行程に盛込む場合は、事前にホテルやガイドなどからその土地の治安状況を聞いておくのもよい。
ビジネスアワー
銀行の営業時間は平日9:00~15:30。官公庁は平日7:30~16:00。土日は休み。
ショッピングアワー
都市部の商店では通常毎日営業しており、月曜から土曜が9:00~17:00、日曜は14:00に閉店する。大きなショッピングモールなどではもう少し遅くまで営業しているケースがある。地方の商店は日曜定休の場合が多い。
免税
主要国際空港で免税ショッピングを楽しむことができる。免税範囲は以下の通り。
[紙巻タバコ] 400本
[葉巻] 50本
[タバコまたはパイプタバコ] 250g
[ワイン] 2リットル
[スピリッツなどのアルコール飲料] 1リットル
[香水] 50ミリリットル
[オードトワレ] 250ミリリットル
みやげ物その他ギフト 500ランド相当。500ランドを超え1万ランドまでのギフトは一律20%の課税対象となる。 ※18歳未満のアルコール、タバコ類の購入はできない。