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東西の文化や食が交差するトルコ、歴史とグルメが魅力の旅

  • 2012年6月19日

 ヨーロッパとアジアの両大陸にまたがって、古代から東洋と西洋の影響を受けたさまざまな文明が発展してきたトルコ。その玄関口であるイスタンブールには、ブルーモスクやアヤソフィアを代表とするモスクの素晴らしい建築、そして少し足をのばして飛行機で1時間のイズミルには紀元前13世紀からのエフェス古代都市遺跡など、観光客をひきつけてやまない歴史遺産が数多い。

 また、世界三大料理の一つと称されるトルコ料理は、旬の素材をハーブやオリーブオイルなどふんだんに使って仕上げたものや、ヨーグルトやチーズなど乳製品が多いのが特徴。歴史遺産とグルメ、トルコの旅の魅力を紹介する。

取材協力:トルコ共和国大使館 文化広報参事官室、トルコ航空
取材/小野アムスデン道子

  • エーゲ海の真珠といわれるイズミルは、イスタンブールから飛行機で1時間。港町が広がり、海岸沿いにホテルのカフェが並ぶ。エフェス古代都市遺跡のあるセルチュクは、ここから車で1時間強ほど

    エーゲ海の真珠、イズミルの町

  • エフェスの古代都市遺跡にあるセルスの図書館は、アレクサンドリアとベルガマ(ベルガモン)に並んで世界3大図書館の一つで、12万本の巻物の図書を収蔵していた

    セルスの図書館(エフェス古代都市遺跡)

  • 古代、トイレでは奴隷たちが先に座って、便座を温めた後にご主人が座り、音楽を聴きながら優雅にトイレを使ったという

    古代のトイレ(エフェス古代都市遺跡)

  • エフェス古代都市遺跡近くに、キリスト教の世界7つの巡礼地の一つ聖母マリア教会がある。歴史の交差を感じる場所

    聖母マリア教会

  • エフェスから山あいの村シェリンジェへ。昔、ギリシャ人居住区だったことからワイン工房もある。レストランで、ヨーグルトを使った前菜が並ぶ

    シェリンジェ村のレストランの前菜

  • 鉄鍋でハーブと共に煮込んだチキン料理。お米と共に供されて、日本人の口にもとても合う

    ハーブを使ったチキンの炒め物

  • イズミルのホテルの朝食にて。オリーブの種類の多さに驚く。トルコ料理にはオリーブオイルも欠かせない

    ふんだんにオリーブが並ぶ朝食

  • エーゲ海沿いのリゾート地、アラチャトウ。オスマン帝国時代の木造建築が並んで、夏場は観光客で賑わう

    アラチャトウのかわいい町並み

  • アラチャトウでは、地元のハーブを使った料理が名物。アーティチョークなどさまざまなハーブ野菜を使う

    アラチャトウのハーブ料理の数々

  • イスタンブールのブルーモスク。6本のミナレット(尖塔)が特徴的なモスク。このブルーという名は、内部の美しいイズミックタイルの青から来ている

    イスタンブールのブルーモスク

  • ブルーモスクと対峙するように立つアヤソフィア。ギリシャ正教会からモスクへと転じ、今は博物館となっている

    イスタンブールのアヤソフィア

  • アヤソフィアの内部には見事なモザイクが多いが、アラビア文字の間の天窓の上に、正教会時代の聖母マリアが一部見えている

    アヤソフィアの内部

  • オリーブオイルと旬の素材を使った料理は見た目も美しい。手前の葉巻のような形の料理は、ブドウの葉で米を巻いたものでドルマと呼ばれる

    オスマン帝国宮廷料理

  • 夕暮れにガラタ橋からスレイマニエジャーミィを臨む。ガラタ橋の上は、釣竿をたれる人達でいっぱい

    ガラタ橋から見たスレイマニエジャーミィ

  • 焼きたてあつあつの鯖をたまねぎやトマトと一緒に挟む鯖サンド。トルコの庶民の味

    ガラタ橋近くで鯖サンドを売る屋台

  • 新市街ベイオール地区にあるバザールの果物屋には、新鮮なフルーツがきれいに盛られている。ざくろやオレンジは、絞り立てでジュースにもよく出てくる

    新市街ベイオール地区

  • 車でアジア側へ渡る。第2ボスポラス大橋は、ヨーロッパ側とアジア側をつなぐ橋。アジア側は落ち着いた住宅街の風情で、橋の袂には洒落たカフェも

    第2ボスポラス大橋の袂のカフェ

  • 地中海料理レストランで、ブランチのブッフェに並ぶチーズは17種類。オリーブも18種類と食の豊かさが分かる

    カフェのブッフェに並ぶ数々のチーズ