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エアアジア・ジャパン、A320公開-デザインに「赤」生かし

  • 2012年6月14日

 8月1日の就航開始まで2ヶ月を切った6月11日、エアアジア・ジャパン(JW)は成田空港で初号機となるA320を報道陣に公開した。この初号機を含め、まずは2機で成田/新千歳線1日3便、福岡線1日2便、成田/沖縄線1日1便を運航する。今年10月には3号機を受領してソウル(仁川)と釜山への国際線に就航する予定。今年末までに4機に増やす計画だ。

 JWもエアアジア(AK)と同様に“Now everyone can fly”というコンセプトをかかげる。「すべての人に低価格で空の旅を楽しんでもらいたい。『ちょっと空まで』と気軽に飛行機に乗ってもらえれば」とJW代表取締役社長の岩片和行氏。日本でも新しい需要を生み出すことができるか。今後ますます注目が集まるJWのA320を写真で紹介する。

  • 報道陣に公開された真新しいA320初号機。機体はAir Asia.comのペイントだが、機首には日の丸とJAPANのロゴが入る。成田空港の乗り入れ航空会社には見られないビビッドな機体は、単通路機ながら大型機に負けない存在感を放つ

    A320 外観

  • 機体にも「Now everyone can fly」のキャッチフレーズ。空の旅をさらに身近にするという意気込みが込められている

    機体

  • 座席はオールエコノミークラスの180席。1列6席の配置。LCCとはいえ、革張りのシートには高級感が漂い、座り心地もいい。赤のカーペットもラグジュアリー感を演出

    座席配列

  • シートピッチは28インチ(約71.12センチ)。標準的なエコノミークラスの31インチ(約78.7センチ)よりも狭いが、数時間のフライトなら特に苦痛にはならないだろう。岩片社長も「思ったよりも広い。身長184センチの私でも大丈夫」とアピール

    シート

  • 各座席にはAir Asia.comのロゴ。革張りの利点は、高級感だけでなく、メンテナンスのしやすさも考慮して

    シート2

  • テーブルを下ろすと、圧迫感が増すのは否めない。ただ、1、2時間のフライトでテーブルを利用する機会はあまり多くないのかもしれない

    シート3

  • 手荷物収納棚は標準。座席数が標準よりも多いため、一人あたりの手荷物スペースが狭くなってしまうかもしれない

    手荷物収納棚

  • A320のコックピット。乗員の訓練飛行は、4月17日から全日空(NH)からリースした訓練機で成田空港で実施している。初号機を使った訓練は6月下旬から開始する予定だ

    コックピット

  • ラバトリー(トイレ)は後方出口手前に2ヶ所。単通路機の標準的な仕様だ

    ラバトリー

  • 岩片社長(右)とメカニックスタッフ。機体同様にユニフォームの色もコーポレートカラーの赤。「赤い帽子も極力かぶるようにしています」と岩片社長。フレンドリーな航空会社をアピール

    お披露目イベントにて

  • 搭載エンジンはCFMインターナショナル社製のCFM56。世界中のA320で選ばれている

    搭載エンジン

  • JWをはじめとするLCCの注目度は高い。低価格は確かに空の旅の敷居を低くするが、岩片社長は「航空会社にとって極めて重要な運賃戦略を他社の動きに合わせて行なうことはしない」と話し、健全な利益体質を築くことの重要性も強調する

    初号機の公開には多くの報道陣が集まった