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全日空「B787」、機内設備は新技術盛りだくさん

  • 2011年10月3日

 全日空(NH)がローンチカスタマーとなった最新鋭の中型機「ボーイングB787型機」が9月28日、羽田空港に到着した。「ドリームライナー」の名を与えられた同型機は、新技術をふんだんに取り入れ、中型機ながら長距離線を運航できることが特徴で、大型機に見合う需要を期待できない路線でも就航の可能性を見いだせる機材だ。NHが成長の柱とする国際線の事業拡大において、非常に重要な役割を担うB787型機の特徴を写真で紹介する。

  • NHが待ち望んだB787型機。合計55機を発注しており、今年度は14機、来年度は10機受納予定だ

    B787外観(1)

  • 中型機ながら大型機並みの長距離飛行が可能

    B787エンジン

  • 短距離国際線用のエコノミークラスは合計180席で、2-4-2の配列。長距離線は112席に絞られる

    エコノミークラス座席配列

  • 座席は青を基調とした配色

    エコノミークラスシート(1)

  • エコノミークラスのシート。モニターの右下部にUSBポートを配置。電源も用意している。長距離線用ではiPodジャックも利用可能だ

    エコノミークラスシート(2)

  • エコノミークラスのシートはリクライニングではなく、座面がスライドするタイプ

    エコノミークラスシート(3)

  • エコノミークラスのシート。可動式のヘッドレスト付き。シートピッチは約31インチから32インチ。長距離線は約34インチに

    エコノミークラスシート(4)

  • エコノミークラスを含めて全席にエンターテイメントシステムを搭載。エコノミークラスのモニターは9インチ。長距離線用は10.6インチ

    エコノミークラスシート(5)

  • B787型機の窓は、従来機材の1.3倍の大きさ。下部のボタンを操作して窓の明るさを調整する

  • 頭上コンパートメントも容量を拡大。中型のキャリーケースも余裕をもって収納できるようにしたという

    収納スペース

  • 窓付きの化粧室も。贅沢にスペースを使っている

    化粧室(1)

  • 一部を除いて、TOTOなどと開発した航空機向け「ウォシュレット」付き

    化粧室(2)

  • 複合材を使用することで燃費効率や巡航速度を向上。燃費効率は全体で従来機よりも約20%向上した

    主翼

  • 機内にはバーカウンターも設置。2人が余裕を持ってすれ違える広さ

    バーカウンター

  • 短距離国際線用機材のビジネスクラスは2-2-2の配列で計42席。長距離線用は46席だ

    ビジネスクラスシート(1)

  • 短距離国際線用のビジネスクラスは「クレードルシート」。シートピッチは約59インチ。長距離線は約44インチだが、これはスタッガード配列のためで、全席から通路にアクセス可能

    ビジネスクラスシート(2)

  • 短距離線用ビジネスクラス「クレードルシート」は約160度までリクライニング可能。長距離線用のスタッガードシートはフルフラットに

    ビジネスクラスシート(3)

  • 短距離国際線用ビジネスクラスのシート。シンプルなボタン配置で、肘掛けの下部には電源とUSBポート。長距離線用ではiPodジャックも利用可能

    ビジネスクラスシート(4)

  • 短距離国際線用ビジネスクラスのエンターテイメントシステムのモニターは12.1インチ(最前列は10.6インチ)。長距離線用のスタッガードシートは17インチに

    ビジネスクラスシート(5)

  • 照明はLEDで、文字通り「七色」に調整可能。蛍光灯よりも軽く、消費電力が少ないなど燃費効率の向上や環境負荷の軽減に貢献する。空調も給気口をB777型機の2倍となる4ヶ所とするなど快適性を高めている

    機内照明