フォトニュース:街歩きin香港、新エリア「深水埗」も

  • 2018年6月11日

 香港政府観光局(HKTB)と香港航空(HX)、香港エクスプレス(UO)は5月17日に現地商談会「コントラクト香港」を開催し、翌18日には香港の視察を実施した。HKTBは現在、街歩きをテーマにプロモーションを実施しており、特に香港島の中環・上環周辺を「オールド・タウン・セントラル(OTC)」と名付け、洋の東西や時代の新旧など様々な要素を備える街の魅力をアピールする取り組みは、旅行会社もツアーパンフレットで取り上げるなど浸透してきているところ。今年は元SMAPの香取慎吾さんがストリートアートを描いたことでも注目を集めている。

 こうしたなかでHKTBはOTCに続く次の一手として、「深水埗」(シャムスイポー※)をエリア別プロモーションの対象に選定し、18日の視察でも同地を案内。深水埗は「香港の秋葉原」、「下町」などと表現されるエリアで、小規模な電化製品の店舗が立ち並ぶほか手芸用品などが揃うことでも有名。OTCの様子と合わせて写真で伝える。

取材協力:香港政府観光局、香港航空、香港エクスプレス

  • 深水埗は九龍半島の「付け根」の西側に位置するエリアで、地下鉄で尖沙咀から5駅目に「深水埗駅」もある

    深水埗

  • 深水埗は香港の「秋葉原」とも呼ばれ、電化製品を扱う店が立ち並ぶ。中古の電動ドリルばかりを修理しながら陳列する露店など雑多な雰囲気は秋葉原の数倍濃厚で、好みは分かれるかもしれないが好きな人にはたまらないはず

    深水埗の街並み

  • 深水埗は布など生地やボタンなどの問屋街としても知られる。写真は「Yen Chow Street Hawker Bazaar」と呼ばれる古い布市場で、文字通りところ狭しと布などが並ぶ様子が圧巻

    深水埗の布市場

  • 布だけでなく既製服やバッグなどを販売する店も多い。20香港ドルは6月7日現在のレートで281円

    深水埗の街並み

  • 深水埗は街歩きに適したB級グルメも揃う。「坤記糕品」は深水埗駅B2出口のすぐ隣にあり、様々な香港スイーツを販売している

    B級グルメ

  • 最近は日本にも店舗ができはじめた茶餐廳(チャーチャンテン)。街歩きで疲れたら行き当たりばったりで入って足を休めるのもアイディアのひとつ。写真の飲み物はコーヒーと紅茶が混ざった甘い鴛鴦茶

    茶餐廳

  • 深水埗の警察署。1925年の建築で、香港政府より歴史的建築物として認定されている

    警察署

  • 公営団地での生活の変遷を紹介する博物館。もともと実際の団地だった建物を改装して一部をユースホステル、一部を博物館として活用しているもので、ノスタルジックな雰囲気を味わえる

    美荷樓生活館

  • SCAD(サヴァンナ芸術工科大学)香港校はデザインや美術系の学生が学ぶ学校で、かつて裁判所であった建物を利用。生徒らの作品などが展示された校内は、事前予約すれば案内もしてくれる。教育関係など関連のある顧客には喜ばれるかもしれない

    SCAD香港校

  • ブルース・リーのウォールアート。OTCの定番観光スポット「文武廟」から徒歩数分。文武廟に向かって右側の坂を登り、道なりに右折して60メートルほど

    OTCストリートアート(李小龍)

  • こちらも文武廟から徒歩約1分。ブルース・リーのウォールアートへ向かう途中にあった。Googleストリートビューで見ると2017年1月の段階では全く別の、やや殺伐とした絵が描かれており、変化の速さも伺える

    OTCストリートアート(木)

  • 思いがけない場所に作品があり、あちこちに目を配りながら散策するのが楽しい

    OTCストリートアート(母子)

  • OTCと名付けられた中環、上環のエリアは香港島の中心部に向かって坂が連なっており、キャンパスが正方形でないものも多い

    OTCストリートアート(鯉)

  • 14年に開業した複合施設「PMQ(Police Married Quaters)」も人気。この日は渋谷パルコと共同でイベントを開催していた

    PMQ

  • 香港らしい壁を覆う樹木の根。これもまた自然と人間の合作によるアートピースのよう

    OTCの街並み

  • 文武廟からハリウッドロードを東方向に約300メートル。すぐ近くには別のウォールアートも

    OTCストリートアート(ハリウッドスター)

  • テレビCMなどでも取り上げられるなど有名なウォールアート。常に観光客で賑わっている。ハリウッドロード44にあり、道を挟んで反対側には外壁をかわいらしい花でデコレーションした店舗も新たに開業している

    OTCストリートアート(青い背景のマンション群)

  • 香取慎吾さんによる作品。ミッドレベル・エスカレーターの壁面に、大きく口を開けた龍が描かれている

    OTCストリートアート(香取慎吾さん作品)

  • 英国統治時代に最後の総督が「一番美味しい」と評価したというエッグタルトの店。開業間近の複合施設「大館」からすぐの場所

    泰昌餅家

  • 香港では街なかで猫を見かける機会が多く、猫好きにとってはそれだけでも楽しい。暑い土地なせいかすっきりスリムな猫が多い印象