【上海現地レポート】国際交流盛んな都市にもたらされた変化とは?
中国クルーズ産業の最大市場
マイクロツアーに脚光
新型コロナウイルスの影響で地元の旅行市場は人気爆発
今年の旧正月は長距離での移動が制限されたため、地元の観光市場に回復をもたらしました。特に周辺の短期観光「マイクロツアー」は最も人気があった商品のひとつです。上海のマイクロツアーに参加する人のほとんどは、上海で働く外省市民です。普段は仕事に追われる彼らですが今回の旧正月は立ち止まって上海の文化を体験する機会となりました。街の探索と食事を組み合わせたツアーは上海で働く多くの外国人を魅了しました。その結果、旧正月の観光客総数のうち80%を地元市民が占めました(前年はわずか5%)。
2021年の旧正月休暇、上海には合計226万人の観光客が訪れました。リゾートホテルや温泉ホテルの人気が高く、ホテル予約の平均価格は約5万円、平均宿泊日数は2.1日で、旧正月に利用されたホテル総数の内、高級ホテルが60%以上を占めました。
コロナ最新対策
中国の多くの都市で入国隔離期間が延長されました。上海は依然として「7 + 7」日の隔離措置を維持しています。「7+ 7」日隔離措置は、最初の週には必ずホテルで隔離され、その後自宅での隔離を希望する場合は条件が合致すれば2週目に自宅での隔離を選択できます。条件を満たしていない場合は、14日間すべてホテルで過ごす必要があります。
自宅隔離が承認された人が隔離のために自宅に戻る際に、地域警察が自宅隔離のルールの説明と法的責任を通知し、さらに「隔離契約」に署名する必要があります。また、自宅隔離開始後は他人の出入りを防ぐため、玄関の扉に目立つ看板を貼らなければいけません。加えて、ドアの磁気警報システムを設置する必要もあります。ドアセンサー警報が発生した場合、警察や地域の医療スタッフなどが、隠れた感染リスクをできるだけ早くチェックします。自宅隔離中の人が規則に違反していることが判明した場合、その人は直ちにホテルなどの隔離施設に移され、規則に従って厳格に処理されます。