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貸切バスにもガイドライン、ANTAとJATAも協力

 日本バス協会、全国旅行業協会(ANTA)、日本旅行業協会(JATA)でつくる貸切バス旅行連絡会は6月19日、「貸切バスにおける新型コロナウイルス対応ガイドライン」を発表した。

 乗合バスを含めたバス事業の感染予防対応については、すでに日本バス協会が「バスにおける新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」として公表しているが、一般的に観光バスと呼ばれる貸切バスに特化したガイドラインはなかった。

 貸切バスは、バス事業者と旅行会社が共同で実施することが多く、今回のガイドラインでは、バス旅行中の感染防止策について、運行バス会社と旅行会社の役割分担について書かれている。

 乗車時・降車時は、バス会社が車内アナウンスなどでマスクの着用、大声での会話の手控え、乗客間の距離の確保、換気への留意を呼びかけるほか、手すりなどの共用部分の消毒を徹底する。

 旅行会社の役割としては、出発前に利用者の体調管理を行い、発熱や感染の疑いがある場合は旅行参加を遠慮してもらうよう対応をすることを明記した。

 また利用者の手指の消毒、乗降車時の出口や通路での人の集中の回避、旅行後に参加者の感染が分かった場合、旅行会社への連絡を利用者に依頼するほか、感染発症に備え、旅行参加者などの情報の2週間保存することなどを盛り込んでいる。

 同連絡会では事業者にガイドラインの順守を呼びかけるほか、旅行者にバス旅行の安全性を周知するため、バスメーカーが持つデータを基に、多くの新型バスが5−7分で車内の空気の全量を換気していることなどをアピールしていく。


情報提供:トラベルニュース社