イベリア航空、成田線拡充へ、来年にデイリー化とA359
イベリア航空(IB)は11月6日、A330-200型機で週5便を運航中の成田/マドリード線について、来年3月29日から最新機材のA350-900型機を段階的に導入し、6月17日にはデイリー運航へと増便することを発表した。IBにとって「戦略的市場」である日本での事業を強化するという。
来日したIBヨーロッパ・中東・アフリカ・アメリカ・アジア地区セールス・ダイレクターのセリア・ムニョス・エスピン氏は6日夜に都内で開催した記念レセプションで「3年前に週3便で日本に再就航してから今日までご協力いただいた方々に感謝する」と謝意を示した。IBは2016年10月に約20年ぶりに日本に再就航し、18年10月に現在の週5便へと増便している。
A350-900型機はビジネスクラス31席、プレミアムエコノミークラス24席、エコノミークラス293席の計348席。エコノミーに比べてリクライニング角度が約40%大きいプレエコを新設し、現在のビジネス19席、エコノミー269席、計288席のA330-200型機に比べて座席数は60席増加する。増便と座席数の増加により、20年の夏ダイヤの座席供給量は前年比37%増となる見込み。
ムニョス氏はそのほか、今月中旬からマドリード以遠に乗り継ぐ日本人利用者にマドリードでのストップオーバーを促す新たなサービス「Hola Madrid ストップオーバー」を開始することも発表した。ホテルや空港送迎、レストラン、美術館などの料金を割り引くもので、ストップオーバーは往復路のどちらでも可能。ネットワークについてはスペイン国内約30都市、欧州内60都市、南米20都市と広範に展開していることを改めてアピールした。
この日は駐日スペイン大使のホルヘ・トレド・アルビニャーナ氏と、マドリード州観光局観光プロモーション次長のカロリーナ・トレド氏も挨拶。成田線の増便に伴う送客増や「Hola Madrid ストップオーバー」などに期待を示した。
デイリー化後の運航スケジュールは以下の通り。
成田/マドリード線運航スケジュール(20年6月17日~)
便名 | 出発空港 | 出発時刻 | 到着空港 | 到着時間 | 運航曜日 |
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IB6800便 | NRT | 11時05分 | MAD | 18時15分 | デイリー |
IB6801便 | MAD | 13時05分 | NRT | 09時25分(翌日) | デイリー |