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大阪文化の発信拠点「通天閣」 通天閣観光西上社長、高さでなく面白さ追求(2)

 「展望台を金色にして上から見たら八角形なので七福神プラス、ビリケンで八福神。市長に来てもらって展望台から豆まき。マスコミが必ず取材してくれます。創立60周年記念として、本当は103メートルだけど避雷針を5メートル伸ばして、還暦にちなんで煩悩の数と同じ108メートルにもしました。見るだけではなく楽しめるタワー、その上で何やかやで金を使わせるタワー。大阪商人は笑いで商いをやらなあきません」

 西上さんは生まれも育ちも通天閣のお膝元、新世界。1956年に建てられた二代目通天閣を見上げて暮らしてきた。「父も社長を務めていて父は通天閣を『恋人や』と言っていたんです。その意味がようやくわかるようになってきた。私にとっては家族。たとえ30分でも、ここに来ないと落ち着きません」。

 「庶民の憩いの場所が新世界。浅草や新開地(神戸)と並ぶ日本三大演芸のまちで、今は串カツのまちになりました。まちは生き物なので、どんどん変わっていきます。これからどうなるか分からないけど、信念を忘れてはなりません。通天閣も10年、20年先は陳腐化してしまうかも。その時は滑り台でも作りますか。いや、それは次の世代が考えたらいいね」

 「展望台をのぞき込む」という新アトラクションを今秋着工。「コテコテ、テカテカ路線」を追求する西上社長率いる通天閣が文化の発信基地なのは間違いない!

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情報提供:トラベルニュース社