京王観光不正問題、JR発券停止に-2月5日から、期間未定

  • 2019年1月31日

 京王観光は1月30日、JR券の不正発券が発覚した問題で、JRにより2月5日からJR券の発券停止処分を受けることを発表した。全支店・営業所が対象で、発券停止期間は現時点では未定。これに伴い、JR券とJR券が含まれる自社ツアー(キングツアー)の商品の販売を停止する。それ以外のパッケージツアーは従来どおり販売する。すでに発券している乗車券などの変更や払い戻しについては3月1日まで受け付ける。

 京王観光については週刊文春が、大阪支店と大阪西支店(昨年11月に統合)においてJR券を利用した団体旅行を取り扱う際、ツアー参加者の乗車券を実際の参加者数より少ない枚数で発券し、正規発券分と過少発券分の差額を利益としていたことを報道。これを受けて同社は1月10日に不正行為を認める声明を発表していた。

 京王観光によれば、昨年6月に大阪地区にある支店内で、JR券を利用した団体旅行取扱時に不正行為があった事実を確認した後、調査結果をJRに報告。その後は京王観光とJRで検証作業を進めていたが、外部の法律事務所を交えた再確認することを決定した。再確認の結果については速やかに公表するという。