HISが月次取扱状況の公表開始、11月の海外旅行は7.9%増
エイチ・アイ・エス(HIS)はこのほど、HIS、オリオンツアー、クオリタ、クルーズプラネット、ジャパンホリデートラベル、ミキ・ツーリストの6社について、11月の旅行取扱状況を発表した。HISはこれまで、取扱高を観光庁に報告するとともに、HISグループ公式サイトで「月次業績速報」として発表していた。19年度(18年11月~19年10月)からは毎月10日前後をめどに、取扱高や方面別・商品別の傾向などを定期的に発表していく予定。
11月については、海外・国内・外国人旅行を合わせた総旅行取扱高は前年比8.9%増の420億7686万円となった。このうち海外旅行は7.9%増の338億1009万円、国内旅行は8.1%増の43億3214万円、外国人旅行は19.1%増の39億3463万円だった。
HISによれば、海外旅行の方面別の取扱額は「欧州・中近東・アフリカ」が29.2%増、「アジア」が9.2%増などとなった。欧州がフランスを中心に好調に推移したほか、韓国が復調したという。商品別では企画旅行が12.1%増、手配旅行が1.4%増、チャネル別では店舗が4.7%増、オンラインが23.9%だった。このうち企画旅行は店舗が12%増と好調で、特に「エアー+ホテル」が大幅に増加。手配旅行はウェブサイトなどオンライン経由が23%増と好調だった。
国内旅行は沖縄が堅調に推移し、なかでも石垣島などの離島が10%増と2桁増に。商品別では、自社ブランドの企画旅行が21%増と好調だった。外国人旅行は中国からの団体旅行が44%増となったほか、ホールセール事業が70%増、MICE事業が50%増と大幅に増加した。