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ワールド航空など旅行3社が合弁会社、神田明神でイベントスペース運営

  • 2018年12月13日

ロゴマークでは「本殿と拝殿の2棟を一体化した権現造りの社殿」 を表現  ワールド航空サービス、東武トップツアーズ、ミキ・ツーリストはこのほど、合弁で新会社「CoCoRo」を設立した。同社は主に、神田神社境内に12月15日に開業予定の「神田明神文化交流館『EDOCCO』」内のイベントスペース「EDOCCO STUDIO」と「EDOCCO LOUNGE」の運営を担当。このほど、旅行業界向けに「EDOCCO」の内覧会とレセプションを開催した。

(左から)ミキ・ツーリスト代表取締役社長の檀原徹典氏、CoCoRoの清原氏、ワールド航空サービスの菊間氏、東武トップツアーズ代表取締役社長の坂巻伸昭氏  レセプションの冒頭で登壇した、ワールド航空サービス代表取締役会長でCoCoRoの代表取締役会長を務める菊間潤吾氏は、文化交流館の構想に以前から関わっていたことを説明したうえで、「1社で取り組むには荷が重かったので、他の2社に協力を求めた。3社で日本文化の発信、コンテンツの運営を実施していきたい」と意欲を述べた。

  菊間氏は「神田神社としても訪日客に対する期待は大きいので、それに応えていきたい」とコメント。文化交流館で昇殿参拝などの神社ならではの体験を含め、さまざまな日本文化の体験プログラムを発信していく考えを語った。神田神社が秋葉原に近いことから、メイドカフェの出張出店や地下アイドルのコンサートなどの開催も検討しているという。

物販コーナーには神田神社オリジナルの商品も  文化交流館は地下1階、地上4階で、地下1階はイベントスペース「EDOCCO STUDIO」と着物体験スペース「j-culture着物屋」、1階は神札授与所と飲食・物販エリア、2階・3階は着席で約400名、立席で約700名が収容可能な「神田明神ホール」、4階は貴賓室「EDOCCO LOUNGE」となっている。

レセプションはEDOCCO STUDIOで開催 CoCoRo代表取締役社長の清原正光氏は「日本人はもとより、訪日外国人にもコンテンツを配信していきたい」と意欲を示した。「EDOCCO STUDIO」については、着席で約100名、立席で約200名が収容可能。日本文化の体験プログラムやエンターテイメントなどを提供する考えで、併設したキッチンを活用した食事付きイベントも実施できる。同氏は例として、茶道や日舞、着物着付け体験、和楽器の演奏、利き酒イベントなどを挙げた。さらに、22時以降のイベントが可能であることを受け、「和楽器スーパーセッション」として、日舞や歌舞伎、殺陣、和楽器ユニットによる演奏会などのナイトエンターテイメントも提供する。

EDOCCO LOUNGEの様子  なお、社殿と文化交流館、結婚式場「明神会館」は地下道でつながっているため、清原氏は「3施設が全て利用できる。MICE施設としては最適」とアピール。今後はコンテンツの提供に加え、展示会や企業の会合など、MICEでの利用促進にも取り組む考えを述べた。

 このほか、同氏は「EDOCCO LOUNGE」について説明。神社の行事や結婚式で使用するほか、VIP向けのラウンジとしても使用可能。着席で60名が収容可能で、併設した屋外日本庭園からはスカイツリーも楽しめるという。