ベトジェット、日本路線は準備万端、販売手段「なるべく拡大」
このほど来日したベトジェットエア(VJ)副社長のグエン・ティ・トゥイ・ビン氏は本誌の単独インタビューに応え、日本市場における拡大戦略について語った。VJは2011年に運航を開始したベトナム初のLCCで、来月には初めての日本路線として関空/ハノイ線を開設する予定。その後も12月には関空/ホーチミン線、来年1月には成田/ハノイ線と、立て続けに運航を開始する。
当初の就航計画(関連記事)からはやや遅れたものの、ようやく日本就航に漕ぎつけたことについてグエン氏は「計画からの約2年間で最新の機材や日本人スタッフの確保、日本人が求めるサービスなどの準備を整えた」と語り、成功への自信を見せた。機材は主に最新鋭機のA321neo型機を使用する。座席数は230席。
日本へはすでに東南アジア諸国から多くのLCCが就航し、ベトナムについても昨年にジェットスター・パシフィック航空(BL)が運航を開始するなど、VJは比較的遅い日本市場参入となる。しかしグエン氏は、まずはベトナムが1億人近い人口を有しており、経済成長も著しいことに勝算があるとの見方を強調。「ベトナム国内線で最大のシェアをもつ我々の参入で、日越間を往来する人数は現在の2、3倍に増やせるだろう」と主張した。当面の利用者の割合はベトナム発が8割、日本発が2割となる見込み。
日本ではインターネットによる直販に加えて、旅行会社経由の販売にも注力する考えで、販売チャネルに関しては「なるべく拡大したい」と方針を語った。先日に開催した旅行会社向けセミナーでは、IATA代理店はBSP発券が可能で、GDSについてはアマデウスなどを利用できる「旅行会社に使いやすい環境」をアピールしたが、この日は新たにアクセス国際ネットワークとも契約を締結し、11月からAXESSでの予約・発券が可能になることも説明。今後はINFINIにも対応するという。
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