JAL、ガルーダと共同事業へ、冬ダイヤからコードシェア

  • 2018年9月6日

(中央左から)GA社長兼最高経営責任者のパハラ・ヌグラハ・マンスリ氏、JL代表取締役副社長の藤田直志氏(写真提供:GA)  日本航空(JL)とガルーダ・インドネシア航空(GA)は9月6日、乗客の利便性とサービスの向上、相互送客による企業価値の向上を目的とした包括的業務提携に合意した。10月28日の冬ダイヤから、2社の日本/インドネシア線とJLが運航する日本国内の3路線と日本以遠の北米2路線、GAが運航するインドネシア国内2路線でコードシェアを開始。今後はコードシェアのさらなる拡大に加え、マイレージサービスでも連携し、将来的には共同事業の実施もめざす。

 JLによると、同日にジャカルタのGA本社で開催した記者会見で、JL代表取締役副社長の藤田直志氏は、「インドネシアの人口はASEANで最も多い多い約2.5億人で、2017年のGDP成長率は5.1%と非常に高い。人口規模、経済成長率の観点からみても魅力的なマーケット」と強調。GAについては「日本と同じ島国であるインドネシアのフラッグキャリアとして航空産業を支えてこられた点は当社と重なる部分があり、非常に親近感がある」とし、「GAと提携することを大変喜ばしく、この縁を大事にしていきたい」とコメントした。

 コードシェアの対象は、JLの成田/ジャカルタ、ニューヨーク、ロサンゼルス線、羽田/新千歳、中部、福岡線と、GAの羽田/ジャカルタ線、成田/デンパサール線、ジャカルタ/スラバヤ、ジョクジャカルタ線。GAは現在米国線を運航していないが、これまでも米国線開設の意欲を示しており、JLの米国2路線とのコードシェアにより太平洋線のネットワーク拡大をめざす考え。

 JLはワンワールド、GAはスカイチームの加盟航空会社であり、JLがアライアンスの異なる航空会社と共同事業を見据えて提携するのは、8月に発表した中国東方航空(MU)に次ぐ2社目となる。

 なお、GAは2014年から全日空(NH)とコードシェアやマイレージサービスなどで提携しているところ。NHは「これまでGAとの提携により、お客様へのサービスを充実させてきた。今後も良好な関係を継続していきたい」とコメント。GAとの提携は引き続き継続するとの認識を示した。GA日本支社によると、今後の方針は「本社に確認している」ところ。JLによると、NHとはタイ国際航空(TG)やカタール航空(QR)と同じ時期にコードシェアを実施していた時期があるという。