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変わるHIS、「楽しい職場づくり」開始から3ヶ月後の現在

副業解禁などで意識に変化
将来を支える人材と、働く環境は

鬼島氏 エイチ・アイ・エス(HIS)は今年5月、大手旅行会社では初めての副業解禁などを含む、「楽しい職場づくり」に向けた4つの施策を開始した(関連記事)。長時間労働が珍しくない旅行業界において、特にハードワーキングなイメージで語られることが多い同社の大々的な働き方改革は、業界の内外から大きな注目を集めているが、開始から3ヶ月間が経過した現在はどのような状況にあるのか。また、同社は今後、どのような人材を確保・育成しながら事業拡大をめざすのか。本社人事本部で人事企画チームのチームリーダーを務める鬼島絵里氏に話を聞いた。


-4つの施策を開始した理由としては、昨年の書類送検などが大きかったと想像しますが

鬼島絵里氏(以下敬称略) 2016年3月に東京都労働局の「かとく」(過重労働撲滅特別対策班)の調査が入り、翌月には当時の代表取締役社長によるプロジェクトチームを立ち上げて、長時間労働の解消に取り組んできました。それ以前にも14年度から何度か是正勧告を受け、その都度、労働時間の管理や有給取得率の改善に努めるなどして労働環境を改善しようとしてきましたが、現在と比べればスピード感に差はあるかもしれません。多くの業界に当てはまることかもしれませんが、HISも後発の会社として、ノウハウや人材の面で優位に立つ大手には長時間労働で戦っていた部分はあったと思います。

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