エボラブル、3Qは増収減益、「エアトリ」広告強化で赤字に
エボラブルアジアがこのほど発表した、2018年9月期第3四半期(17年10月1日~18年6月30日)の連結業績で、売上高は前年比59.2%増の63億1900万円、営業利益は4億4900万円の赤字(前年:5億8100万円の黒字)、経常利益は4億5900万円の赤字(前年:5億5300万円の黒字)、純利益は4億6600万円の赤字(前年:3億5400万円の黒字)となった。
主力のオンライン旅行事業で「エアトリ」が好調だったことなどで売上高は前年を大きく上回ったが、テレビCMなどの広告費用が大幅に増加したことで減益となった。売上総利益は21.8%増の40億5902万円、販管費は63.9%増の45億840万円だった。
セグメント別では、オンライン旅行事業の売上高は58.3%増の46億2048万円、セグメント利益は3億1973万円の赤字(前年:8億3857万円の黒字)。このほかITオフショア事業は売上高が53.1%増の17億3270万円、セグメント利益が10.4%増の1億3765万円。前年度から開始したM&Aや資本業務提携などによる投資事業の売上高は1億167万円、セグメント利益は7546万円となった。
なお、同社は18年9月期通期決算から国際会計基準(IFRS)への移行を予定しており、第2四半期から現行の日本基準に加え、IFRSに基づく決算短信を発表している。IFRS基準では売上高は59.8%増の63億4000万円、営業利益は10.6%増の10億3700万円、親会社株主に帰属する四半期利益は6.1%増の6億1200万円となった。現行との差は、IFRS基準にすることで営業利益に投資事業による利益やのれん償却益が加わったことによるもの。
通期の連結業績予想はIFRS基準で発表しており、前回発表から売上高を39億5000万円増の110億円に上方修正した。テレビCMなどによりオンライン旅行事業が好調に推移していることと、旧DeNAトラベルを子会社化したことによるもの。営業利益は15億円、親会社株主に帰属する当期利益は8億8100万円に据え置いた。