ネパールと航空協議、成田/カトマンズ直行便開設か
日本とネパールの両航空当局はこのほど、都内で18年振りの航空協議をおこない、乗入可能空港の拡大などについて合意した。これまで日系航空会社のネパールにおける乗入可能空港は首都のカトマンズのみだったが、国内の全空港に拡大。ネパールの航空会社についても、これまでは関空のみ乗入可能だったところを羽田以外の全空港に拡大する。運航可能便数については双方週2便から週14便に大幅増。コードシェアは第三国の航空会社を含めて自由な実施を認める。
国土交通省によれば、今回の協議はネパール側の要望により開催。訪日ネパール人の増加を受けて日本路線の再開を希望しているとのことで、前回の協議では合意に至らなかった成田への就航が認められたことで、ネパールの航空会社による成田/カトマンズ線の直行便開設が早期に実現する可能性も考えられるという。
両国は1993年に航空協定を締結。94年にはネパール航空(RA。当時の名称はロイヤル・ネパール航空)が関空/上海(浦東)/カトマンズ線を開設し、B757型機で週2便を運航していたが、07年に運休している。その後は2国間における定期便の開設はない。
近年は留学や就労目的で訪日ネパール人の数が急増しており、日本政府観光局(JNTO)によれば12年の1万3082人が、16年には3万3564人にまで増加。一方、ネパールを訪れる日本人は大地震が発生した15年を除いて2万人台で推移している。