マリオット、シェラトンの「改革ビジョン」発表、大規模改装も
マリオット・インターナショナルはこのほど、シェラトンホテル&リゾートの改革ビジョンを発表した。マリオットは昨年末にシェラトンに新しいゲストルームを導入しており、今回は新たなパブリック・スペースを公開するとともに、特に注力しているゲストの体験やブランド戦略、ホテルのオペレーション、デザイン哲学などを説明した。
マリオットは2016年9月にスターウッド・ホテル&リゾートを買収。これによりシェラトンはマリオットの3番目に大きなブランドとなった。マリオット・インターナショナル社長兼最高経営責任者のアー二・ソレンソン氏は「シェラトンの再活性化は最優先事項。シェラトンの豊かなレガシーを生かしつつ、オーナーのために差別化された地位と魅力的な価値を生み出したい」とコメントを発表している。
今後はホテルのオーナーと連携し、最新技術を活用したデザインを取り入れ、シェラトンならではの体験を得られる宿泊者向けサービスなどの提供をめざす。同社によるとオーナー側も改革ビジョンに前向きで、米国各地のシェラトンブランドホテルのリノベーションに約5億米ドルを投じる意向を明らかにしている。全世界のホテルの25%がリノベーションを予定しており、すでに工事に着手したホテルもあるという。
シェラトンは世界に約450軒あり、合計営業収益は約92億米ドル。今後も72ヶ国・地域で80軒のホテルが開業を予定している。