HIS、2Qは売上高が過去最高-澤田氏「世界で勝つ」強調
エイチ・アイ・エス(HIS)の2018年10月期第2四半期(17年11月1日~18年4月30日)の連結業績は、売上高(総額)が前年比25.5%増の3412億4700万円、営業利益が22.1%増の76億2300万円、経常利益が25.8%減の78億1400万円、四半期純利益が31.3%減の35億5500万円となった。同社は今月に入り、今期と通期の連結業績予想を下方修正したところ(関連記事)。
売上高と営業利益は、昨年にミキグループなどを子会社化したことや、既存の旅行事業が伸長したことで増加し、売上高は過去最高に。経常利益と純利益は、円高による為替差損13億円の発生や、アジア・アトランティック・エアウェイズ(HB)の債権放棄による特別損失16億円の計上などにより、ともに大きく減少した。
旅行事業の売上高は27.1%増の3036億8800万円、営業利益は15.9%増の41億8900万円。主力の日本発海外旅行の売上高は、グアムなどミクロネシアの落ち込みを欧州の回復でカバーし、国内・訪日旅行も増加した。海外現地法人については、ミキグループに加えて新たにカナダのジョンビューとメリットトラベルの2社も子会社化したことにより、167%増となった。
ハウステンボス(HTB)グループの売上高は22.5%増の208億2300万円で、営業利益は4.0%減の36億2000万円。売上高はHTBエナジーの成長により大幅増となったが、営業利益はラグーナテンボスの入場者減、HTBエナジーの燃料コスト増により減少しした。HTB単独の売上高は0.9%増の145億2900万円、営業利益は0.1%増の41億1100万円だった。
ホテル事業は台湾のグリーンワールドホテルズ(GWH)の子会社化などにより、売上高は72.4%増の62億4000万円、営業利益は44.4%増の7億1300万円。九州産交グループは売上高が3.0%減の108億4500万円、営業利益は43.1%増の3億4900万円だった。
通期については今月に発表した予想を据え置く。売上高は18.8%増の7200億円、営業利益は8.7%増の173億円、経常利益は10.9%減の175億円、純利益は31.4%減の91億円。
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