春秋航空日本、新社長に樫原氏、安全体制強化へ
春秋航空日本(IJ)は3月16日、新たな社長に代表取締役社長に樫原利幸氏が就任すると発表した。30日に開催予定の株主総会での取締役選任と、総会終了後の取締役会における承認を経て正式決定する。新IJによれば今回の社長交代は「安全体制を建て直し、経営体制の強化充実をはかる」ことがねらい。現代表取締役社長の鵜飼博氏は退任する。
樫原氏は1952年生まれで、74年に航空大学校を卒業。その後は日本航空(JL)に入社し、運航乗員部主席、運航部長、運航安全推進室長などを歴任したのち、2010年にはジェイエア(XM)代表取締役副社長、11年にはジェットスター・ジャパン(GK)訓練審査部長代理に就任した。13年3月以降はスカイマーク(BC)でA380・A330・B737型機の教官を務めている。
IJについては昨年11月末に一部のメディアが、安全上のトラブルなどから半年間でパイロット10人を乗務停止にしたと報道。IJからの要請を受けたJLは12月に、IJの安全運航を支援するためオペレーションに関するノウハウなどを提供する方針を示している。IJはその際に「安全は社会との約束であり最優先課題」とコメントしていた。