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DeNAトラベル新社長、利用者の「ファン化」に意欲-航空券など強化

  • 2018年1月11日

大見氏  昨年9月にDeNAトラベルの代表取締役社長に就任した大見周平氏はこのほど本誌の取材に応え、今年の目標としてユーザーのさらなるリピーター化を促し、さらに「ファン化」することに意欲を示した。同氏は2012年に新卒でディー・エヌ・エーに入社し、29歳でDeNAトラベルの代表取締役社長に抜擢。ディー・エヌ・エー時代はカーシェアリングサービス「エニカ」の立ち上げにおいて責任者を担当した経験を持つが、旅行業に携わるのは初めてという。

 同氏は昨年を「OTAにとって激変の年だった」と振り返り、リアルエージェントのインターネット販売強化、航空券販売サイトなどを展開するアドベンチャーやエボラブルアジアなどの伸長、海外OTAのシェア拡大、航空会社の直販化推進などにより、競争が激化したことを説明。その上で今後は「『ウェブ企業』としての強みを強化することでユーザーとの接点を増やし、「ファン」を増やしていきたい」と話した。

 大見氏は、同社の「ウェブ企業」としての強みの強化については、ユーザーとの接点を得る機会をさらに増やすためのシステム開発強化に向けた投資を「昨年並みかそれ以上」に実施するほか、ビッグデータのさらなる活用にも取り組む考えを説明した。加えて、15年から開始したBtoCイベントなど、ユーザーと直接の接点を持ち「ファン化」するための取り組みも継続する。

 また、同社の主力である航空券販売事業についても引き続き強化する考えを示し、「将来的には国民的なサービスと言われるまでに伸ばしていきたい」と主張。航空会社の直販へのシフトについては「ビジネスパートナーではあるが、マーケティングでは競合する場面もある。手をつなぎながら、フェアに事業を伸ばしていきたい」と述べた。

※インタビューの詳細は後日掲載予定