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独墺スとLH、トリッピースと周遊企画コンテスト、HISが商品化

  • 2017年11月14日

イベント終了後の記念撮影  ドイツ観光局、オーストリア政府観光局、スイス政府観光局、ルフトハンザ・ドイツ航空(LH)は10月28日、渋谷の「H.I.S.旅と本と珈琲と」で「3ヶ国周遊プランコンテスト」を開催した。ユーザーが旅行の計画をシェアするソーシャルメディア「trippiece」を運営するトリッピースと共同で実施した初の消費者向けイベントで、9組34名の参加者がイベントの場で3ヶ国の周遊プランを作成。優勝1組、準優勝1組を選定した。優勝したプランはエイチ・アイ・エス(HIS)が商品化する。

タウシュマン氏  今回のイベントを発案したオーストリア政府観光局日本局長のミヒャエル・タウシュマン氏は、同イベントについて「トリッピースとの協業により、若者とFITにリーチしようと考えた」と説明。トリッピースの会員は28万人で、20代後半から30代前半のFITが多くを占める。タウシュマン氏はあわせて「隣国同士で協力し『欧州』というデスティネーションを訴求していきたい」と意欲を示した。3ヶ国はこれまでにも共同でプロモーションやマーケティングを実施。昨年には旅行会社向けの共同商談会も初めて開催している。

 スイス政府観光局日本支局長のファビアン・クレール氏は「若者の海外旅行離れが問題視されているが、3ヶ国共同でトリッピースとイベントを開催することで、3つの異なる魅力を訴求できる」と強調。ドイツ観光局アジア・オーストラリア地区統括局長の西山晃氏は「優勝したプランの旅行が実施され、その結果がtrippieceでどう拡散していくのか、長い目で見ていきたい」と語った。3ヶ国の協力は今後も継続するという。

 トリッピースのtrippiece事業部マネージャー兼コミュニティマネージャーの堀真菜美氏によれば、同社はこれまでウェブサイト上で旅行企画コンテストを開催したことはあったが「リアルの場でのコンテストは初めて」とのこと。7月から8月にかけて参加者を募集したところ、130名以上の応募があったという。堀氏は今回のような観光局や旅行会社との協業については、今後も積極的に継続する考えを示した。

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