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イベリア航空、成田線1年目は「非常に良好」、来秋に週5便化

  • 2017年10月18日

ムニョス氏  イベリア航空(IB)は成田/マドリード線の就航から1周年を迎えた10月18日、都内で記者会見を開催した。IBは昨年の同日に、18年ぶりとなる成田/マドリード線の運航を週3便で開始したところ。来日した欧州・中東・アフリカ(EMEA)・アジア地域営業責任者のセリア・ムニョス氏は、ロードファクターについては非公開としながらも「非常に良好」と伝え、2018年10月からは週5便に増便する計画を明らかにした。将来的にはデイリー化をめざす考え。

 ムニョス氏によれば、成田/マドリード線の利用者の内訳は日本人が55%、スペイン人が30%を占め、その他はイギリス人、ドイツ人、フランス人、イタリア人など。日本人については「大多数がスペインを訪れる観光客」と述べ、「ほとんどは旅行会社経由の利用者」と補足した。使用機材はビジネスクラス19席、エコノミークラス269席のA330-200型機で、IBの資料によれば今年の1月から8月までの訪西日本人旅行者の累計は、前年比3.2%増の29万9000人に上る。

「Tokio」と名付けられたA330-200型機  ムニョス氏は、この1年間の成田線に関する取り組みについては、機内ではスペイン料理とあわせて日本料理や日本酒を提供していること、機内誌で5回の日本特集を組んだことを紹介。また、12月に導入し、同路線でも利用している新たなA330-200型機には「Tokio」と名付けたことも伝えた。

 そのほか、8月にバルセロナで発生した車両突入テロなど、ヨーロッパで頻発するテロ事件の影響については軽微との見方を示し、旅客輸送料などは増加傾向が続いていることを強調。一方、カタルーニャ州の独立問題の影響については「オペレーションは維持する。最高のプロダクトを安全かつリーズナブルに提供し、引き続きスペイン各地の文化をお見せしていく」と述べるにとどめた。

バージャー氏  なお、週5便化の開始日は、18年冬ダイヤ初日からは数日早い、来年の10月20日となる予定。ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)とIBの日本・韓国・タイ地区支社長を兼務するモラン・バージャー氏は、理由については「できるだけ早く増便したいという意志の現れ」とのみ説明し、週5便体制については「需要は大きいと見ており、自信はある。リーズナブルな価格で提供したい」と語った。なお、成田線と同じく、昨年に週3便で開設した上海/マドリード線については、増便の予定はないという。

 成田線の増便後の運航スケジュールは以下の通り。

▽IB、成田/マドリード線運航スケジュール(18年10月20日~)
IB6800便 NRT 11時30分発/MAD 18時45分着(月・水・金・土・日)
IB6801便 MAD 13時05分発/NRT 09時15分着※翌日(火・木・金・土・日)