日本航空、チャーター機内でVR実験、阪急交通社など協力

  • 2017年9月5日

VR体験のイメージ  日本航空(JL)、阪急交通社、KDDI、VRアプリ制作などをおこなうVRizeの4社は9月5日、共同で航空機内におけるVRサービスの実証実験をおこなうことを発表した。JLのB777型機をチャーターする阪急交通社のアイスランドツアー「9月10日(日)発 北から南までぐるっと巡る『火の国』アイスランド周遊9日間」の成田発アイスランド行きの機内で、56席あるビジネスクラスの乗客向けに実施するもので、JLによれば国内では初めての取り組み。

 同実験では、乗客に視聴機材として「Galaxy Gear VR」と「Galaxy S8」を貸し出し、KDDIが提供する360度VRコンテンツを視聴してもらう。コンテンツはドイツやアルゼンチンの街並みの様子や、2016年の長岡花火大会の様子など5種類を用意。終了後は感想等に関する調査をおこなう。なお、JLによれば「機内エンターテイメントとしてVRが有用か可能性を探るために実施する」というが、現時点で提供開始の予定時期などは決まっていないという。

 VRizeは、JLやKDDIなど36社がベンチャー企業を支援するプログラム「KDDI ∞ Labo」の支援対象企業。JLと同社は今年の4月に、羽田空港の国際線ラウンジで同様の実証実験をおこなっており、好評を受けて機内での実験を決定した。日中に運航するチャーター便で実験に協力してもらえる旅行会社を探したところ、阪急交通社が申し出たという。