エアアジア、日本初の販売店舗を新宿に、福岡の第1種と提携

  • 2017年9月3日

(左から)トラベルウエストの堀田氏、D7のチュオン氏 エアアジア・グループは9月1日、同グループの航空券や付帯サービスなどを販売する店舗として、新宿に日本では初出店となる「エアアジア・セールスセンター(ATSC)」を開業した。福岡の第1種旅行業者で、航空券予約検索サイト「リアルチケット」を運営するトラベルウエストとの提携により、同社の東京オフィス内に構えたもの。店舗の運営はトラベルウエストが担当する。同グループによれば、LCCが日本の市中で実店舗を持つのは「おそらく初めて」という。

 来日したエアアジアX(D7)セールスディレクターのレイモンド・チュオン氏は、1日に同店舗で開催した記者発表会見で「我々はウェブ販売に注力してきたが、今後は店舗を開設することで、対面販売を好む人、ワンストップのサービスを求める人などのニーズに応える」と意欲を示した。集客数や売上高の目標などは非公開としている。

チュオン氏  2001年に設立した同グループは、11年にクアラルンプールにATSCの1店舗目を開業後、これまでにアジアの12ヶ国で103店舗を展開。チュオン氏は、新宿店では航空券、機内食などの付帯サービス、トラベルウエストが提供するパッケージツアーの販売に加えて、団体旅行やビザ、保険の手配などもおこなうことを説明した上で、日本人と訪日外国人旅行者の両方を取り込む考えを説明。あわせて「新宿は東京の中心地で、アクセスも良く外国人も多く住んでいる」と話し、日本在住の外国人の利用も見込んでいる旨を語った。

 なお、エアアジア・グループはトラベルウエストと数年前から取引を開始。エアアジア・ジャパン(DJ)広報マネージャーの高橋玲子氏(※高ははしご高)によれば、「普段からビジネスの方向性や価値観について共感する部分が多かった」ことから、ATSCの開設に際し「最もふさわしい代理店」として選び、1年前に業務提携したという。

店舗の様子。壁の図柄はエアアジア・ジャパンが就航を予定する中部地方をモチーフにした  新宿店の店舗の面積は75.68平方メートルで、スタッフ数は8名。日本語と英語で接客する。トラベルウエスト代表取締役社長の堀田敬氏は「来店者にはハートフルマインドを持って接客していきたい」と語るとともに、「2店舗目は名古屋などに出店したい」と話した。

 2店舗以降の出店計画は、現段階では未定。しかしチュオン氏も「新宿店がうまくいけば、国内に第2、第3のATSCを作りたい」と意欲を示した。高橋氏によればトラベルウエスト以外の旅行会社と提携して開業する可能性もあるという。高橋氏はそのほか、すでに取引のある旅行会社との関係については「ATSCができたからといって、現在の関係に変更はない。引き続き協力関係を継続していく」と話した。

 新宿店の詳細は以下の通り。なお、新宿店では9月1日から3日まで、来店者限定で、クアラルンプール/羽田、関空線、バンコク(ドンムアン)/成田、関空線、成田/バリ線と、同路線からの乗継便を対象に、通常価格より2割引で提供する記念セールを開催する。

▽エアアジア・セールスセンター
住所:東京都新宿区西新宿7-2-11 新宿WESTCOURT 5階
   TRAVEL WEST東京オフィス内
営業時間:9:30~18:00(日・祝日定休)
TEL:03-6447-1620
FAX:03-6447-1621