現地レポート:グアム、MICEベニューが続々開業、インスタスポットも
今年も研修旅行開催
「MICE」と「商品造成」がテーマ
グアム政府観光局(GVB)はこのほど、24回目となる旅行会社向けの研修旅行「ハファデイ・グアム・スタディ・ツアー2017」を開催した。今年の研修旅行のテーマは「MICE」と「商品造成」で、日本の旅行会社スタッフなど84名が参加。2016年にはデュシタニ グアム リゾートがグアム最大のコンベンションセンターを開業するなど、長らくグアムではMICEの受け入れ体制を強化している。多くの観光局がMICE誘致をはかるなか、グアムならではの強みは何か。研修旅行に同行し、魅力を探った。
直行便50周年で「Year of Love」テーマ
韓国マーケット拡大も日本は変わらず最重要
GVBによると、2016年の日本人訪問者数は前年比3.5%減の74万5691人。GVB局長兼CEOのナイサン・デナイト氏は「17年は日本/グアム線が就航して50周年を迎えた」ことを強調し、「世界からの訪問者数を見ると、韓国が伸びてきているのは事実だが、グアムにとって日本は1番のマーケットであることに変わりはない」とコメントした。
GVBでは、直行便の就航当初にハネムーンでの訪問者が多かったことに伴い、今年のプロモーションテーマを「Year of Love」に設定。ハネムーンはもちろん、例えばゴルフ好きな人には「LOVEゴルフ」、ショッピング好きな人には「LOVEショッピング」など、幅広い世代へ訴求していくという。具体的には、GVB本局付近の公園でイルミネーションを実施したほか、8月からは日本のウェディング会社と協力し、メディアを活用したプロモーションなどをおこなうキャンペーンを開催している。
一方、MICEに関しては「レジャーはOTAなど販売ツールが多様化しているが、MICEは旅行会社の皆さまに頼るしかない」ことを強調。グアムのMICEデスティネーションとしての魅力は「日本から約3時間半という近さ」「日本6都市から直行便を運航」「MICE施設の充実」「コンパクトな島に豊富なアクティビティが詰まっていること」といい、旅行会社への補助として「グアム団体サポートキャンペーン」と題して20名以上の団体に対して助成金を提供している。