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激動の時代を生き抜くために、技術活用こそ鍵-トラベルポート

  • 2017年7月18日
会場の様子。アジア太平洋地域から360名超、日本からは旅行会社や航空会社など50名が参加している

[シドニー発 松本裕一] トラベルポートは7月18日、シドニーで「トラベルポートLIVEアジア太平洋カスタマー・カンファレンス2017」を開幕した。名前の通りアジア太平洋地域の顧客を招いて2011年から毎年実施しているもので、今回のテーマは「スマートテクノロジーによる旅行体験の変革(Transforming travel experience through smart technology)」。

 冒頭で挨拶に立ったトラベルポート・アジア太平洋地域担当マネージングディレクターのマーク・ミーハン氏は、「もはや変化について語る段階ではない。変化のスピードに目を向けなければならない」と強調。その上で、「それらの変化を活用可能なほど十分にクリエイティブであること、新たな働き方を受け入れること、新しいエキサイティングな可能性や機会に門戸を開くこと」が重要であるとし、2日間に渡って用意したパネルディスカッションや講演、プレゼンテーションを中心としたセッションを通してそれらを実現するヒントを見出してほしいと呼びかけた。

 17日には、オーストラリア出身でフューチャリストのロス・ドーソン氏による基調講演や3件のパネルティスカッション、そして延べ4件のセッションなどを実施。

 例えばドーソン氏は、ますます多くの人々がインターネットを利用するようになり、機械学習やAIが成長し、チャットボットの利用が進み、あるいはウーバーなどのシェアリングエコノミーが拡大するなどITが旅行に限らず世界を変革しているなかで、現在は「旅行にとって新しい時代の夜明け」であると表現した。

 また、トラベルポートで「チーフ・ストーリーテラー」なる役職を担うジェイソン・ナッシュ氏は、「現在の旅行者は自らに関係する重要な、しかもパーソナライズされた情報と、“摩擦”のないスムーズな体験を求めている」と分析。その上で、トラベルポートとしても、「航空会社向けのホストシステムや旧式の流通」に気を取られることなく、旅行者のニーズを踏まえた新しいBtoB(BtoBforC、B2B4C)の取り組みに注力しており、GDSから「トラベル・コマース・プラットフォーム」への進化を進めていることを紹介した。

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